なお、会見等で直接の説明を行う予定はない

「組織的な不正ない」「報道には法的措置」潔白訴えるネクステージ、BM社出身の社長が辞任
(画像=©hanafujikan/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

中古車販売最大手だったビッグモーターからはじまり業界全体へその波紋が広がっている保険金の不正請求問題で、週刊誌の報道により業界2位の「ネクステージ」にもその疑惑が向けられました。週刊誌では、ネクステージでもビッグモーターと同様の不正があったとする証言が現役社員や元社員から得られたとされています。しかし、ネクステージは2023年8月23日に自社サイトで「当社の整備工場における統制環境について」の文書を公開し、社内調査の結果では不正な案件は確認されなかったと報告しました。

さらに、9月1日には送られた質問状とそれに対する回答も公開。その中では定期的な社内外の監査で発覚した事案については該当社員の処罰やコンプライアンス研修等、関係会社への報告などの対処と対策を講じていると説明し、9月8日には追加された質問に対する回答も公開。それと同時に、9月6日以降、不正事案が横行しているとする報道やSNS等への投稿が見られたとし、印象操作を行う報道等に対しては法的措置を取ることも検討していると明かしています。

また、過去にビッグモーターの取締役を務めていた浜脇浩次氏が代表取締役社長であるため、ビッグモーターの不正問題が明らかとなったあと、SNS等ではネクステージもビッグモーターと同じ企業風土なのではないかとする疑惑の声が挙げられていましたが、こうした声に対しても「その都度該当社員の処罰などの処置をとっていることから分かるとおり、組織的なものでない」と説明。浜脇浩次氏が代表取締役社長であることがビッグモーターと同じ企業風土を生み不適切事案の原因となったとする見解を否定しました。

ところが、2023年9月11日に開催されたネクステージの取締役会において、代表取締役社長を務めていた浜脇浩次氏が辞任の意向を表明し、同日付で同社代表取締役社長を退任、ネクステージのグループ会社すべての役職から離れる予定であることを発表しました。ネクステージは浜脇浩次氏の辞任について「新たな経営体制のもと、経営をしていくべきだと判断し、今回の届出を受理」と説明。創業者の広田靖治氏が代表取締役会長から代表取締役会長兼社長へ異動となります。

なお、今回の異動に関してネクステージは会見等で直接の説明を行う予定を出していません。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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