ネス湖に棲むと言われているネッシーは未確認生物の代表格であり、未だにその正体が明らかになっていない生物でもある。これまで多くの研究者が現地で調査を行い、様々な分析が行われて来たものの、正体を突き止めるには至っていない。

 そんな中、湖で採取された水サンプルのDNA分析を行ったところ、ネッシーがある種の巨大な生物である可能性を示唆する結果が出て注目を集めている。

 今年8月、スコットランドのネス湖でネッシーを追うドキュメンタリー映画の撮影が行われた。今回、撮影クルーはネッシーを目撃したというアガ・バリンスカ氏とマティ・ワイルズ氏を取材。2人は早朝の散歩に出かけた時に、ネス湖に現れた不思議な怪物らしき姿を映像に収めることに成功した。

 この目撃証言が撮影した日に近かったこともあり、撮影クルーは湖にその生物の手がかりが残っているかもしれないと判断、異変が目撃された場所から湖水のサンプルを採取した。そして、このサンプルから環境DNA検査を行うことによって、二人が見た生物の遺伝的な特徴を捉えることができるかもしれないと考えたのだ。そして撮影クルーたちはアメリカのコロラド州にあるこの研究所にサンプルを送った。すると、驚くべきことに分析で『2種類の藻類』の遺伝的特徴が発見された。更に、それ以外の生物の痕跡は何も発見されなかったのである。

 ネッシーは近年、ニュージーランドの大学が行った同様のDNA検査でヨーロッパオオウナギである可能性が高いとする結果が出ていた。だが、今回の分析結果ではネッシーは「巨大な藻の塊の怪物」である可能性が出てきたというのである。

 しかし、もしそれが正しいとするならば、ネッシーはウナギよりも巨大になるかもしれないが、非常に脆い生物である可能性が高くなってしまう。もし、ネッシーが巨大な藻類だったとしたら、活発に泳いだり特徴的な長い首を水面の上に突き出せるだろうか。

 皆さんはこの奇妙なDNA分析の結果についてどう考える?

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文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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提供元・TOCANA

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