出身地のギャングや宗教の抗争をオランダに持ってくる人もいます。婚前交渉した娘に火をつけたり硫酸をかたりする親がいます。女子割礼のために自宅で女児の性器を切り取ってしまう親がいます。
やってはいけないといっても、言葉がわかないので大変なのです。
彼らが納税者になるまでは大変な時間がかかります。働けるようになるのは次世代ということもあります。
ずっと生活保護という人もいます。それも一人ではなく、高齢の家族や子供もいるのです。
紛争地や途上国出身の人には精神疾患、病気の人、障害がある人もいます。その治療費も国が負担します。
オランダは欧州で最も税金と物価が高い国の一つです。建ぺい率や日照権、景観維持に日本よりも遥かに厳しいので、新築の建設許可がなかなかおりず、元々狭くて人口密度の高い国ですから、住居も不足気味。家賃が高額なオランダの有権者の少なからずが難民支援の負担を快く思っていません。
地元の人でも賃貸を探すのは大変で、家賃は東京よりもずっと高いのです。例えば54平米の1DLKの家賃は30万円です。これは決して超高額な物件ではありません。
でもいきなりやってきた難民は、政府が負担する宿舎に無料で滞在できて、5つ星レベルの高級クルーズ船に滞在する人もいるのです。
オランダ連立政権は2023年夏には移民政策を巡り合意がまとまらず崩壊しました。
有権者は、自由党の過激な反イスラムの主張に賛成しない人も多いですが、難民の受け入れ数などを制限する提案には賛成しました。自由党の社会政策や経済政策は極右とは言えないという有識者も少なくありません。
欧州はどこも財政難で福祉政策の費用はカットされています。インフレ率が高い一方で給料は上がらず、光熱費は数年前の倍以上になっています。一般家庭だと光熱費に10万円近く払う場合もあります。
欧州の有権者は密かにオランダの自由党のような党を支援したいと考えている人もいるのです。
日本に50万人を超える難民が押し寄せたら、日本人は難民の数を制限しようという「極右政党」を支援しないと言えるでしょうか?
そしてこの様な政党は、従来型の極右と同じなのかどうか?極右とは一体何を指すのか?
日本の方々に議論していただきたい点です。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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