三笘薫 写真:Getty Images

 MF三笘薫はAFCアジアカップの日本代表メンバー招集により、所属先のブライトンから一時離脱。コンディション不良によりここまで全試合ベンチ外である中、森保一監督がブライトン率いるロベルト・デ・ゼルビ監督の三笘に関するコメントに反応している。

 三笘は昨年12月21日に行われたクリスタル・パレス戦でスタメン出場も、ドリブルで敵陣へ攻め込んだ際に左足首を捻って負傷交代。デ・ゼルビ監督は同月27日の会見で「我々は彼をおよそ6週間失うことになる。(アジアカップ出場の可能性は)ないと考えている」と戦線離脱を示唆。アジアカップ欠場確実との見方が広まっていたものの、森保監督は三笘をカタールに呼んだ。

 しかし三笘はグループステージ第1節のベトナム戦を欠場。ボールを使ったトレーニングをしているものの、イラク戦、インドネシア戦でもベンチメンバーに名を連ねなかった。

 AFP通信が25日に伝えたところによると、森保監督は報道陣の取材に応じた際に「彼のコンディションはこちらの予定通りに回復しています。ただ我々としては、彼の状態が万全になるまでに試合で使いたくありません。インドネシア戦では起用できなかったですね」と、三笘復帰の可能性に言及。

 そして話題がデ・ゼルビ監督の「(アジアカップ出場の可能性は)ないと考えている」というコメントに及ぶと、「あの発言には本当に驚きました。デ・ゼルビ監督はメディアの前でわざとそう言ったのだと思います」と複雑な思いを覗かせると、「我々はつねに彼らと連絡を取り合い、三笘のコンディションに関する情報を提供しています。コミュニケーションを取らないわけがないですよね」と正当性を主張したという。

 今月29日の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でバーレーンと対戦する森保ジャパン。インドネシア戦から中6日だが、バーレーン相手に勝利した場合には中2日で準々決勝に臨む。グループステージ2位通過で過密日程と向き合うことになった中、一発勝負における三笘の起用法に注目が集まる。