■「現場の状態」が酷すぎる…

当日の午前7時半ごろ、ちゃろさんが出勤した時間帯には猫は見当たらなかったが、8時ごろになって職員が件の捨て猫を発見。

当時の状況について、ちゃろさんは「すぐに駆けつけたところ、2つのケージの大きい方に3匹、小さい方に1匹の猫が入っていました。大きい方のケージを少しだけ開いた状態で、小さい方は自力では開けれない状態で、ケージ内にご飯が散乱していました」と振り返っている。

猫はいずれも去勢済みで、ふくよかな体型且つ毛並みも良かったことから、ちゃろさんは「100%、飼われていた猫が捨てられたのだと思います」とも補足していた。しかし発見時は仕事の都合上、職場に連れて行くワケにも行かず役場に電話したところ、警察に連絡するよう指示があったそう。

道端で遭遇した猫4匹、捨てられ方がダイナミックすぎる… 「許せない」と怒りの声
(画像=『Sirabee』より引用)

その後、猫たちは警察から動物愛護センターに移動し、最終的に4匹とも里親が見つかってひと安心…なのだが、猫たちの捨てられた際の境遇を考えると、釈然としないのも事実である。

■なぜ、警察に通報するのか?

なお、今回の一連の流れに対しては「なぜ警察に連絡する必要があるのか」「警察は動物たちに適切な対応ができるのか」といった疑問の声も少なからず寄せられていた。

そこで、まずは愛知県警に「捨て犬・捨て猫など遺棄された動物と遭遇した際、発見者がとるべき行動」について、詳しい話を聞いていることに。

すると担当者は「所有者不明の犬猫の取り扱いについては、動物愛護センターや警察等で対応しています」と前置きしつつ、「遺棄された犬猫、遺失の犬猫であれば、警察に通報して頂ければと思います」と回答してくれたのだ。

また遺棄動物の場合、動物愛護団体や愛護センター等でなく「警察」に通報する理由についても、「遺棄等であれば速やかに捜査する必要があるためです」と補足している。

ちなみに警察には動物を保護する施設がないため、いったん警察を経由した後、動物らの保護は今回のケースのように愛護センター等に引き継がれるそうだ。

道端で遭遇した猫4匹、捨てられ方がダイナミックすぎる… 「許せない」と怒りの声
(画像=『Sirabee』より引用)

先進国の日本だが「ペット先進国」とも呼ばれる欧州諸国と比較した際、動物らの権利がおざなりにされていると感じた経験はないだろうか。動物と共に生活している人は、決して今回のような出来事を引き起こさぬよう、肝に銘じてほしい。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

提供元・Sirabee

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