■シャーマンの恐るべきサイキック能力
ジム・シュナーベル氏の著書『Remote Viewers:The Secret History of America’s Psychic Spies(サイキック・スパイ-米軍遠隔透視部隊極秘計画)』(1997年刊)には、この時期のソ連で行われた超能力研究についての一端が詳述されている。
「報告書によると、KGBとGRU(軍事情報局)は、ソ連東部の広大な地域を調査して、最もタフなシベリアのシャーマン、最も訓練されたチベットの司祭、最もパワフルなモンゴルの気功師を発掘した」(同著より)
この報告書に登場するシベリアのシャーマンは、サイキックパワーを駆使して路面バスに立って乗っている乗客を転落させたり、小動物を殺すことができたという。
またチベットの司祭のグループは実験において、数ヤード先に置かれた人間の頭蓋骨に意識を集中させ、それを破壊することに成功したことが報告されている。
さらにカザフスタンの研究所では、黒魔術のシャーマンがマトリョーシカ人形、木彫りのスプーン、お土産(アクセサリー)を手に取り、邪悪なサイキックエネルギーをそれらに“注入”した。するとそれらのグッズはある種の放射性物質で汚染されたかのように、人体に悪影響を及ぼす物体になったのである。これをプレゼントとして贈られ、身に着けたり身近に置いていた者は、神経痛、うつ病、さらには神経衰弱に苦しむということだ。
研究ではこれらの悪影響は「psi粒子」と「psi放射」と名づけられ、黒魔術の効果であると考えられることになった。そして今回のCIA文書では、この「psi粒子」と「psi放射」を再現する「サイコトロニックジェネレーター(psychotronic generators)」の開発が行われていたことを示唆する記述があるのだ。
再びシュナーベル氏の著書『Remote Viewers』によれば、1970年代半ばまでにCIAとDIA(米国防情報局)は、ソ連が「サイコトロニックジェネレーター」を開発しているというさまざまな情報を入手しはじめたという。このデバイスは脳卒中や心臓発作を引き起こす可能性があり、また不安を抱かせたり頭を混乱させるような感覚を人々に与え、攻撃的にさせるケースもあったということだ。
冷戦時代に行われていたソ連側の極秘のサイキック研究と実験なのだが、はたして今日のロシアにも継承されているのだろうか。そして今も黒魔術の邪悪な呪力がどこかで実際に使われているのだとすれば不気味この上ない。
提供元・TOCANA
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