インドネシア代表は11月15日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、日本代表に0-4で大敗。“日本嫌い”で知られる韓国人のシン・テヨン監督に解任が噂される一方で、インドネシアサッカー協会(PSSI)のエリック・トヒル会長にも辞任の可能性が浮上。同氏はセリエAインテル会長時代にDF長友佑都(FC東京)と面識があるだけに、日本のサッカーファンも間でも知られている。
トヒル会長のもと、帰化戦略を推し進めているインドネシア。元セレッソ大阪所属のDFジャスティン・ハブナーをはじめ帰化選手を10名以上擁するなか、日本戦直前にはDFケビン・ディクス(コペンハーゲン)の帰化が完了していた。
ただ戦前から帰化選手同士の連携不足が指摘される中、日本相手に大量失点。この結果、インドネシアはグループ最下位に転落したが、W杯本大会自動出場圏内である2位オーストラリアとの勝ち点差はわずか3と、残り5試合で逆転突破のチャンスは残されている。
そんななか、米メディア『CNN』インドネシア版によると、トヒル会長は日本戦後、ドレッシングルームで選手や監督、コーチングスタッフを前に「ここにいる皆が私の計画を信じていないならば、私はすぐに会長職を辞する。(成績不振は)私の責任だからだ」とコメント。
同メディアは「トヒル会長に辞任の意向がある」と伝えた上で、「トヒル会長の帰化戦略には反対意見も多い。日本戦では守備のクオリティーが低く、団結力も無かった。帰化選手の招集は、より適切な方法で行われるべきだ」と、会長の責任を追及している。
11月19日にホームでサウジアラビアを迎え撃つインドネシア。ホームゲームで連敗するとなれば、トヒル会長の進退問題を巡り、さらに周囲が騒がしくなるかもしれない。