森保一監督のもと、FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選を戦っている日本代表。11月15日のインドネシア戦ではMF南野拓実(ASモナコ)、MF守田英正(スポルティングCP)、DF菅原由勢(サウサンプトン)らのゴールで勝利を収めたが、過去に元ブラジル代表監督であるチッチ氏の招へいに失敗していたという。
チッチ氏はコリンチャンスをはじめブラジル国内の複数クラブを率いると、2016年6月にブラジル代表の監督に就任。当時ロシアW杯南米予選で6位に沈んでいたチームを立て直したが、ロシアW杯ではベスト8という結果に。2022年開催のカタールW杯でも、準々決勝でクロアチアにPK戦の末に敗れると、同大会終了後に代表監督を退任している。
ブラジルメディア『グローボ』は11月15日、長らくチッチ監督のアシスタントを務めていたクレーベル・シャビエル氏のインタビュー内容を公開。チッチ氏は2014年のブラジルW杯終了時フリーの身だったが、その時の出来事について以下のように語ったという。
「彼は代表チームからのオファーを待っていたから、シャペコエンセに連絡して監督就任を断った。その後、日本代表からのオファーを却下し、ブラジルサッカー連盟からの連絡を待っていたが来なかった。ペルー代表やパラグアイ代表からの話もあったが、チッチは交渉にも応じなかった」
2010年の南アフリカW杯終了後からブラジルW杯までアルベルト・ザッケローニ監督が率いていた日本。そのブラジルW杯では、MF本田圭佑やMF香川真司らスター選手を擁する中でもグループリーグ敗退という結果に終わっていた。
日本サッカー協会(JFA)はザッケローニの後任として、アトレティコ・マドリードやメキシコ代表指揮の実績を持つハビエル・アギーレ監督を招へいしたが、本命はのちにブラジル代表を率いるチッチ氏だったかもしれない。