アーセナル所属DF冨安健洋は、怪我により、11月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対インドネシア、中国)でも、日本代表に招集されず。移籍の可能性が取り沙汰される中、現地メディアが同選手の去就を占っている。
2021年8月にボローニャからアーセナルへ完全移籍した冨安は、センターバックやサイドバックでプレー可能というユーティリティ性やプロ意識の高さなどにより、ミケル・アルテタ監督から評価を得ていた。しかし2022年1月以降は再三にわたり負傷離脱。2024年夏も膝に問題を抱えると、今季開幕から1か月以上にわたり公式戦でベンチ入りせず。それでも10月5日に行われたプレミアリーグ第7節サウサンプトン戦では、84分から右サイドバックでプレーし、今季初出場を果たしたが、故障再発により再び戦列を離れて言える。
稼働率の低さを理由に一部から批判を浴びている冨安だが、2024年夏以降はインテル、ユベントスなどセリエA所属複数クラブからの関心が度々報じられている。くわえて同選手の獲得を手掛けたエドゥ氏が、11月4日にアーセナルのスポーツディレクター職を辞任。日本代表ディフェンダーの去就への影響も指摘されている。
そんななか、アーセナルの専門サイト『Pain in the Arsenal』は15日に「アーセナルは今まで以上に冨安健洋を必要としている」という見出しのもと、同クラブ守備陣の台所事情を特集。これによると、センターバックを本職とするDFベン・ホワイトが膝のコンディション不良により手術。離脱期間は8週間とみられるが、記事では「ホワイトが欠場している間、冨安は相応の出場機会を得ることになるだろう」と綴られている。
その上で、冨安の今後について「アーセナルと2026年6月まで契約を残しているが、再び怪我で苦しむとなれば、アーセナルはある程度の移籍金が確保できるうちに冨安を売却するはずだ。この先数週間は、今まで忘れられがちだった彼のアーセナルでの将来を決定づけることになるだろう」と指摘。11月の代表ウィーク明けから12月までの数試合が同選手にとってラストチャンスになるとの見解を示している。