かつて川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島、横浜FCに在籍していたブラジル人MFハイネルが11月15日、34歳での現役引退を表明している。
同選手はブラジル国内の複数クラブを経て、2017年にトンベンセFCから川崎へ完全移籍。来日1年目にJ1リーグ14試合の出場で、リーグ優勝を成し遂げたほか、2019年から3シーズンにわたり広島に在籍。広島ではリーグ戦68試合の出場で3ゴールという結果だった。また2021シーズン終了後には広島から横浜FCへ移籍。加入1年目にJ2リーグ21試合の出場でJ1昇格に貢献したものの、わずか1年でチームを離れた。
横浜FC退団後はトンベンセFCへ復帰したものの、2023シーズン限りで契約満了により退団。2024年はブラジル3部フェロヴィアリオ・アトレティコ・クルーベ、同国4部リオ・ブランコFCでプレーしていたが、7月16日にリオ・ブランコFCを退団。ブラジルメディア『TVE Esporte』は、退団の理由について「公式戦でサポーターから侮辱行為を受けた」とした上で、「サポーターから侮辱された。彼らは(僕を)罵ることを好むけど、逆に罵られるのは嫌うんだ」という本人のコメントも紹介していた。
リオ・ブランコFC退団以降、フリーの身であるハイネルは、11月15日にインスタグラムを更新。川崎・広島・横浜FC時代の写真をアップした上で引退を発表。「僕は引退を数年間先延ばししてきた」「右膝を3回、左膝を2回手術した後、諦めたくなかったが、キャリアの最後の数年間は落ち込んでしまった」などと、怪我の影響を明かしている。
このハイネルの投稿には、横浜F・マリノス所属FWアンデルソン・ロペスが「君はジャイアントだ!」などと労いの言葉を送ったほか、広島所属MFエゼキエウは「君の輝かしいキャリアの一部になれたことをうれしく思う」と感謝を伝えている。