2024年J2リーグで優勝し、J1リーグへの昇格を決めた清水エスパルスで活躍した元日本代表GKの権田修一が、2024シーズン限りで清水の退団を発表した。退団の報告は11月8日、異例にもクラブの公式発表に先立って権田自身がインスタグラムで行い、ファンに直接感謝の気持ちを伝えた。
この突然の発表に対しファンからは驚きと感謝が寄せられる一方、権田の妻であり、元モデルで現在はヨガインストラクターとしても活躍する権田裕美(篠田裕美)さんのインスタグラムにも複雑な声が届けられている。裕美さんの権田を労う投稿には、クラブの対応に疑問を感じる旨のメッセージが投稿された。
「昨(2023)年エスパルスからの契約しないと伝えられた話はエスパルスに関わるサポーターにも責任があると思っています。本当に申し訳ありません。J1昇格、J2優勝を成し遂げて来季J1で一緒に戦って欲しい。が本音です」「権田選手の存在があまりに大きくて、昇格したのにこんなに悲しいお別れがあるなんて、受け止められず、J1で一緒に戦えるとサポーターは信じていました..」といったクラブへの不満とも取れる声も散見され、ファンの間で複雑な感情が交錯しているようだ。
11月10日に行われたJ2最終節のロアッソ熊本戦(1-0)後には、権田はファンに向けて挨拶を行い、1年前から今2024シーズン限りでの退団を告げられていたことを明かしている。同時に、清水がJ1昇格を決めた10月27日のJ2栃木SC戦(1-0)と最終戦はメンバー外となり、功労者に対するクラブの対応にも疑問が集まっているのかもしれない。
2021年に清水に加入した権田は、4年間で公式戦150試合に出場し、特に今2024シーズンはJ2リーグで35試合に出場してJ1昇格とJ2優勝に大きく貢献していた。