黒田剛監督 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸やサンフレッチェ広島とJ1優勝争いを繰り広げている町田ゼルビア。金明輝コーチにアビスパ福岡監督就任の可能性が報じられる一方、黒田剛監督の来季続投はすでに決定。青森山田高校時代にMF松木玖生やMF柴崎岳らを輩出した指揮官の指導法に、一部選手から厳しさを感じるとの声が挙がっている。

 町田在籍9年目と最古参のFW中島裕希は、ベガルタ仙台時代のチームメイトであるMF島川俊郎(現台中FUTURO)と対談。対談の様子は11月13日に島川のYouTubeチャンネルで公開されている。

 話題が黒田監督のチーム作りに及ぶと、中島は指揮官とのコミュニケーションについて「(コミュニケーションとるのは、)たまにかな。1対1はあまりないけど、みんなに届ける言葉は刺さる。うまい。そういう部分はすごい」と淡々とコメント。

 「(黒田監督の要求は)本当に厳しい。厳しいプレー強度を求められるし、結果にこだわる監督。年齢関係なく、みんなフラット。調子いい選手を使う。特別な選手はいないし、みんなに同じことを言う」と、DF中山雄太やMF相馬勇紀といった2024シーズン途中加入の日本代表クラスの選手にも遠慮しない一面を明かしている。

 JFL(日本フットボールリーグ)で戦っていた2013シーズンから、わずか10年でJ1の舞台にたどり着いた町田。J2昇格初年度の2016シーズンから在籍している中島は、クラブの成長スピードについて「発展するスピード感すごい。めちゃくちゃ面白い」と感じる一方で、「中でやっている選手たちはきついけどね。練習がね」と語っている。

 ハードワークや徹底的に勝負にこだわる姿勢が求める黒田監督。選手たちが日々のトレーニングや試合などを通じて厳しさを感じる一方、高校サッカー出身の指導者の人心掌握術に唸らせている。