通常、交際期間は3カ月です。3カ月で、成婚するか否かの意思決定をしなければなりません。双方の相談所が合意するなどの特別な事情があれば、6カ月まで延ばすことはできますが、禁止事項が多く進展させるのは簡単ではありません。

カウンセラーが悪質な場合、双方の同意なく交際終了になる場合があります。交際終了になった場合、その後、相手と連絡を取ることは禁止事項ですから、事実が明るみに出ることはありません。

以前、このようなことがありました。東京在住の聖子さん(仮名)、福岡在住の慎太郎さん(同)の2人は遠距離で交際フェーズに移行していました。

2人は日曜日の夕方に会うことになっていました。無事に待ち合わせをして、約束のレストランで食事をしているときに、大輔さんのスマホに担当のカウンセラーから、「聖子さんとの交際終了」の連絡が届きました。調査したところ、次のことが分かりました。

実は、聖子さんには慎太郎さん以外の交際相手がいました。先方の相談所としてはその方をメインにして考えたいので一方的に終了させてしまったのです。驚くかもしれませんが、これはよくあるケースです。当然、謝罪なども一切ありません。

情報に惑わされないこと

相談所も企業である以上は利益を上げなくてはいけません。「この会員は金にならない(お見合いの申し込みがない、結婚する意欲が感じられない…)と思われたら、何があっても不思議ではないのです。

カウンセラーも毎月、ノルマや数字を負わされています。あなたもそのコマの一つにすぎないことを覚えていた方がいいでしょう。もちろん、優秀で親切なカウンセラーもいますが、数は圧倒的に少ないと思います。

くだらない情報に惑わされることなく、良い部分、悪い部分の双方に目を向けるようにしてください。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)