HDD…堅牢な保存先として知られるが、物理的な故障に弱い。 SSD…通電のない期間が長期化するとデータ消失のリスクが高まる。 クラウド…提供元企業と運命共同体。 レンタルサーバー…常にハッキングリスクがつきまとう。 ローカルストレージ…オンライン経由でのウイルス感染で消失リスク。 光メディア…経年劣化で読み込み不可リスク。

あらゆるメディアはそれぞれ、異なる脆弱性を持っている。外付けHDD/SSDを買って保存しても、ある日突然読み込みできなくなることはごく日常的にある(何度も体験)。「一度焼けば100年は持つ」と言われるDVD-Rも20年くらい経過すると読めないディスクが出て来た。

データが読み込みできなくなるのに「予兆」はない。つい1分前に通常稼働していたデバイスが、スイッチを切ったように突然寿命を迎えることが多いのだ。いきなりデータが消えてから慌ててもどうしようもない。

最強のデータ保存方法

筆者がやっている最強のデータ保存方法をお伝えしたい。

まず、外付けHDDとSSDの二重保存である。年に1-2回通電するようにし、その際はウイルス感染防止のため、なるべくネットに接続しない機器からのアクセスが望ましい。

だが、これだけでは火災や地震などの災害で同時に失うリスクがある。そのため、同じものを物理的に遠方の実家などに保存しておくとベストだ。

そして当然クラウドにも保存だ。クラウドのメリットは国内の災害に強く、ローカルストレージと違って、OSがウイルス感染をしてもデータ汚染のリスクが低い。

正直、ここまでやればデータ消失のリスクは極めて低い。面倒ではあるものの、データというのは消えてしまうと復旧はほぼ不可能である。一部は取り出せても、すべて復元することは現実的ではない。そのため、普段から「消えても大丈夫な状態」にしておくことが肝要だ。

 

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