Jリーグと株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)は11月14日、NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」にて、2025シーズンの明治安田J3リーグ全380試合、J2昇格プレーオフ(PO)全試合を配信すると公式発表。これを受けて、現在J3リーグ戦を放送しているインターネット動画配信サービス『DAZN』の先行きに関心が集まっている。
発表によると、Leminoは2025シーズンのJ3、J2昇格POは全試合を対象に無料ライブと見逃し配信を実施。これに先立って、2024シーズンのJ3第38節とJ2昇格POの全試合に関しても、同様に無料ライブと見逃し配信を行う。
J3の放映権は、これまでDAZNが保有。しかし、2023年3月にJリーグと結んでいる放映権の契約内容が見直されると、同年から2033年までの11年間に及ぶ新契約では「無料放映も含めて最適な放映形式を検討」としていた。
またDAZNの放映権料や月額料金値上げについては、2023年10月28日にカターレ富山がファン・サポーター向けに開催した「第3回秋春シーズン制移行タウンミーティング」で議題に。同クラブが一時公開していたタウンミーティングの報告書(現在は削除)では、「放映権料について、当初、Jリーグはダゾーンと年間視聴者数を100万人でグリップしているが、現在は40万人程度に留まっているため、ダゾーンは大赤字となっている」と記されている。
この説明をもとに、将来的にDAZNがJ3の放送を打ち切る可能性が以前から指摘されていた。くわえてLeminoでは2024シーズンからヴァンラーレ八戸、いわてグルージャ盛岡、福島ユナイテッドFCのホームゲーム全試合を無料配信しているだけに、Leminoにおける2025シーズンのJ3、J2昇格PO放送決定を受けて、ネット上では「DAZNよりもLeminoの方が安いから嬉しい」「DAZN契約しなくてもいい!」「J1とJ2もLeminoで放送してほしい」「DAZNは月額料金を値下げすべき」といった声が。ひとまず2025シーズンのJ3、J2昇格POはDAZNでも放送されるとはいえ、同サービスの撤退を望むファン・サポーターも一定数いるようだ。