かつてヴィッセル神戸でプレーしていた元スペイン代表選手のアンドレス・イニエスタは先日、日本での引退試合開催を公式発表。これにくわえて、自身の設立会社がデンマーク3部FCヘルシンゲルの株式の過半数を取得した模様。同クラブは2024年にDF大﨑玲央(現北海道コンサドーレ札幌)がトレーニング参加したことで知られている。
ヘルシンゲルを巡っては、デンマーク紙『Tipsbladet』が2024年4月、イニエスタの設立会社である『Never Say Never(NSN)』がクラブ経営に参画している可能性を報道。当時、エミレーツ・クラブを退団して無所属となっていた大﨑が練習参加していたことから、NSNが補強計画に関与している可能性もあわせて伝えられたが、神戸でイニエスタとチームメイトだった同選手の獲得は実現しなかった。
そのヘルシンゲルは2023/24シーズンにデンマーク2部リーグで最下位に沈み、3部へ降格。今季は2019/20シーズン以来となる3部の舞台で戦っているが、15試合を終えて7位と2部昇格は厳しい状況だ。
そんななか、デンマークメディア『Ekstra Bladet』が11月14日に伝えたところによると、NSNがスイスの不動産投資会社とともにヘルシンゲルの株式の過半数を取得。現時点でクラブからの公式発表はないが、イニエスタ本人が株式取得を明言しているほか、近日中に同クラブの公式戦を視察するという。
2023/24シーズン終了後に現役引退を発表したイニエスタは、2023年7月の神戸退団後にUAE1部(現在2部)エミレーツ・クラブでプレー。同クラブには2024年2月に大﨑が加入したが、現地では「イニエスタからの推薦が大﨑獲得の背景にある」と報じられていた。東京で引退試合を行うなど、今もなお日本との繋がりがあるだけに、ヘルシンゲルに対して日本人選手の獲得を勧める可能性も考えられる。