登山やキャンプなどのアウトドアで必要となるのがファーストエイドキットです。もしもの時に応急処置ができる必要最低限の中身を揃えて、ファーストエイドキット を作りましょう。本記事では、ファーストエイドキットの選び方や使い方などについて紹介します。

記事の目次
1.ファーストエイドキットとは?
2.ファーストエイドキットの選び方
3.ファーストエイドキットに最低限必要な中身
4.おすすめファーストエイドキット5選
5.ファーストエイドキットを準備しよう

ファーストエイドキットとは?

キャンプや登山をする際に必要とされているのがファーストエイドキットです。まずはファーストエイドキットとはどんなものなのか、基本の情報からチェックしていきましょう。

登山やキャンプ中の応急処置に役立つキット

ファーストエイドキットとは、応急処置の際に必要なものを揃えたキットのことです。外傷を負った時に必要となる絆創膏類から薬まで、もしもの時に備えて必要最低限持っておきたいものが入っています。

一般的にはポーチやバッグに入っているタイプが多く、持ち運びしやすいのが特徴です。登山やキャンプを始めとしたアウトドアに出かける際の応急処置用のアイテムとして携行します。

■災害時にも役立つ

主に登山やキャンプなどで持っていくことが多いファーストエイドキットですが、アウトドア以外でも活用できるシーンがあります。例えば地震などの自然災害が起き、怪我をしたり、体調不良になったりといった事態に陥った場合にファーストエイドキットがあると安心です。

アウトドアだけでなく、日常生活内のトラブル発生時にファーストエイドキットは重宝するでしょう。自宅に常備して、役立ててみてはいかがでしょうか。

どこで買える?

flickr Photo by Urawa Zero(写真=暮らし~のより引用)

 

ファーストエイドキットはどこで買えるのかというと、ドラッグストアや薬局です。ドラッグストアや薬局で販売されているファーストエイドキットには応急処置に最低限必要なものがそろっているので、初めて購入する方にぴったりです。

最初は最低限のファーストエイドキットを揃えておき、必要に応じて買い足すのも良いでしょう。ファーストエイドキットが気になったら、薬局やドラッグストアのどこにあるかチェックしてください。

■簡単な作り方で自作するのもおすすめ

身近なドラッグストアや薬局にファーストエイドキットがなかったり、市販のファーストエイドキットだと物足りないと感じる場合は自作する方法があります。応急処置に必要なものは何か考え、自分なりのファーストエイドキットを自作すれば、いざという時に役立つでしょう。

ファーストエイドキットに必要な中身を把握しておけば、作り方は簡単です。ポーチやバッグを準備し、その中に準備した救急キットを入れれば完成します。

アウトドアに出かける際は準備しておこう

フリー写真素材ぱくたそ(写真=暮らし~のより引用)

 

登山やキャンプなどのアウトドアでは、何が起きるかわかりません。「自分は大丈夫だ」と思っていたとしても、思わぬトラブルに見舞われたり、急な体調不良に陥ったりといった可能性はゼロではないと考えることが大切です。

アウトドアに出かける際にはファーストエイドキットを準備し、万全の状態で出かけるようにしてください。基本的な救急セットが揃っていれば、もしものことがあっても冷静に対処できます。

ファーストエイドキットの選び方

「まずは市販のファーストエイドキットを購入しよう」と思った場合は、選び方にこだわることが大切です。どのようなファーストエイドキットが自分に適しているのか、選び方を確認して考えてみてください。

選び方①アウトドア用は収納しやすいタイプ

アウトドアで使用する予定のバッグやリュックに入れやすいタイプのファーストエイドキットを取り入れるのが選び方のポイントです。「本格的なキャンプや登山はしないから、必要最低限のものがあれば良い」という場合は、マチなしのコンパクトサイズがおすすめ。

キャンプや登山に出かけることが多く、怪我や体調不良のリスクを減らしたい場合は収納力の高いマチ付きタイプが役立ちます。また、中身を分類するために仕切りが付いているものが良いです。

■カラビナで取り付けるタイプも便利

「リュックやバッグには他の荷物を入れるから、ファーストエイドキットを入れる余裕がない」という場合は、カラビナで取り付けられるコンパクトタイプを選びましょう。

外側にカラビナで取り付けられるタイプなら、リュックやバッグの中身が満杯でもファーストエイドキットを持って行けます。このように、ファーストエイドキットの使い方をイメージしながらぴったりのタイプを取り入れてください。

選び方②災害用なら取手付きがおすすめ

ファーストエイドキットは、アウトドアだけでなく災害用としても使える便利な救急セットです。「災害時のために市販のファーストエイドキットを準備しておこう」と思った場合は取手付きが役立ちます。

取手付きなら災害が起きた時にすぐ手に取って持ち運べるのが魅力です。またベルトなどに取り付けられるタイプは両手が空くため、さらに便利でしょう。災害時は焦りやすいので、なるべく簡単な使い方で取り入れられる工夫をして選んでください。

選び方③防水機能付きが便利

フリー写真素材ぱくたそ(写真=暮らし~のより引用)

 

アウトドアでは、川や池の近くにいることがよくあります。うっかり水に濡らしてしまった時のことを考えて、防水機能付きのファーストエイドキットを取り入れるのも大切な選び方です。

救急セットを入れるバッグやポーチに防水加工が施されていれば、中身が濡れるのを防げます。アウトドアでは何が起こるかわからないので、水に濡れることも想定した選び方で市販のファーストエイドキットを準備してください。

選び方⑥最初は安いものでOK

pixabay Photo bykschneider2991(写真=暮らし~のより引用)

 

いきなり高価なファーストエイドキットを購入しても、使う場面がなくて無駄になる、という可能性があります。最初は安いファーストエイドキットを購入し、必要に応じて他のアイテムをプラスする方法がおすすめです。

安い値段なら、初めてファーストエイドキットを購入する方もハードルを感じにくいでしょう。安いか否かも含めて、選び方の基準にしてください。

選び方⑤必要最低限のものが揃っている

安いファーストエイドキットだったとしても、必要最低限のものが入っていなければ意味がありません。市販品を購入する際には、必ず中身を確かめてください。

また中身を確認しないままファーストエイドキットを放置していると、いざという時に使おうとして「必要なものが入っていない」という事態が起きる場合もあります。常にファーストエイドキットの中身は把握できるようにしましょう。

ファーストエイドキットに最低限必要な中身

市販のファーストエイトキットを購入する場合も、自作する場合も最低限必要な中身を把握しておくことが大切です。続いては、ファーストエイドキットの中身に入れておきたいものを確認していきましょう。

最低限必要な中身①包帯

フリー写真素材ぱくたそ(写真=暮らし~のより引用)

 

外傷を負った時に必要となるのが、包帯です。包帯をファーストエイドキットの中身に入れておくことで、怪我をした時に応急処置ができます。怪我をして出血をした際には包帯で患部を覆って圧迫し、止血に努めてください。

また転倒などで骨折した場合には、患部を固定するために包帯が使えます。包帯の基本的な使い方を事前に学んでおけば、もしもの時も冷静に対処できるでしょう。

最低限必要な中身②テーピング

登山やキャンプ中に捻挫や骨折をした際に役立つのが、テーピングです。ファーストエイドキットの中身に入れておけば、怪我をした部分の関節を固定したり、添え木をつけたりするのに役立ちます。

またテーピングがあれば、靴が壊れた際の応急処置に活用できるのもポイントです。靴ずれが起きた際には、テーピングで患部をカバーしましょう。使い方の応用が効くように、5cm程度の太めのテーピングがおすすめです。

最低限必要な中身③絆創膏

ちょっとした怪我から靴ずれまで、あらゆるシーンで役立てられるのが絆創膏です。ファーストエイドキットに入れる場合は、いろいろなサイズの絆創膏を準備するのと良いでしょう。大小あらゆるサイズを揃えておけば、状況によって使い分けられます。

最低限必要な中身④減菌ガーゼ

大きな怪我を負うと、絆創膏だけではカバーしきれない場合があります。そんな時に役立つのが、減菌ガーゼです。大きめの減菌ガーゼをファーストエイドキットに入れておけば、大きな傷口もきちんと覆えます。

また清潔な状態を保ちやすい個包装タイプのガーゼを選ぶのがおすすめです。1つずつ衛生管理ができるように気を配ってください。

最低限必要な中身⑤防水フィルム

減菌ガーゼで傷口を覆った後には、防水フィルムを使うと安心です。ガーゼで覆っただけだと水や雑菌が侵入しやすく、傷口が悪化する可能性があります。防水フィルムでカバーしておけば、傷口の衛生状態を保ち、治りが早くなるでしょう。

最低限必要な中身⑥三角巾

いろいろな使い方ができる便利なアイテムが三角巾です。骨折をした部分を吊り下げるのに使ったり、血が出た際に止血を行ったり、トラブルの状況に合わせて使えます。大きな怪我をした場合に患部を覆うのにも活用できるでしょう。

ファーストエイドキットに三角巾を入れる場合は、最低2枚入れておくと良いです。2枚以上入っていれば、あらゆるシーンで役立てられるでしょう。

最低限必要な中身⑦使い捨て手袋

同行者の怪我の手当てをする際は、手に血液が付着する可能性が高いです。付着した血液から感染症が移るのを防ぐために、使い捨ての手袋を準備しておきましょう。また体調不良により嘔吐した場合の応急処置にも手袋があると安心です。

ラテックス素材の使い捨て手袋は、人によってアレルギーを起こすことがあります。アレルギーを考慮に入れて、ラテックス不使用タイプを選ぶのがおすすめです。

最低限必要な中身⑧ハサミ

テーピングや包帯などをカットするためにハサミが役立ちます。また、怪我をした際の応急処置のために洋服を切らなければならない時も、ファーストエイドキットにハサミがあると便利です。

ハサミで怪我をしないように、先端部分は丸く尖っていないタイプを選ぶと良いでしょう。また、ファーストエイトキットに入れやすいコンパクトタイプを取り入れてください。

最低限必要な中身⑨毛抜き

登山やキャンプ中には、植物に触れたり鉢に刺されたりして皮膚にトゲが刺さってしまうことがあります。そんな時に備えて、毛抜きをファーストエイドキットに入れておきましょう。

また怪我をした患部に小石が入ってしまった場合にも、毛抜きが重宝します。ピンセットとして使えるようなタイプの毛抜きを選び、ファーストエイドキットに入れてください。

最低限必要な中身⑩爪切り

アウトドア中に爪の異変を感じた場合にすぐ応急処置ができるように、爪切りもファーストエイドキットのラインナップに加えてください。

爪が伸びすぎていたり、巻き爪になったりした際には早めに爪切りで対処しておきましょう。爪によって痛みが加わると歩き辛くなり、転倒などの原因にもなるので注意が必要です。

最低限必要な中身⑪常備薬

pixabay Photo byqimono(写真=暮らし~のより引用)

 

頭痛や下痢など、急な体調不良に見舞われた時に役立つ常備薬はファーストエイドキットに欠かせないものです。頭痛薬・下痢止め・胃腸薬・風邪薬・アレルギー薬など、自分にとって必要な薬をファーストエイドキット に入れておきましょう。

最低限必要な中身⑫炎症を止める薬

植物に触れた時に肌がかぶれたり、虫に刺されたり、といった場面で役に立つのが炎症を止める薬です。ドラッグストアや薬局で販売されている薬で大丈夫なので、ファーストエイドキットのラインナップの中に入れてください。

最低限必要な中身⑬エマージェンシーシート

エマージェンシーシートとは、体を包み込むことによって温かさをキープできるアイテムです。登山中に遭難した時などに暖を取るために使えます。アウトドアでは何が起きるかわからないので、遭難も考慮に入れてファーストエイドキットの中身を決めましょう。

最低限必要な中身⑭急速冷却パック

打撲や捻挫をした時は、冷やすことによって怪我が悪化するのを防げます。そんな時に役立つのが急速冷却パックです。ファーストエイドキットの中に入れておけば、すぐに患部を冷やせます。

また急速冷却パックは、熱中症を起こした時にも使えるのがポイントです。首筋や額を急速冷却パックで冷やし、熱中症が悪化するのを防いでください。

最低限必要な中身⑮ゴミ袋

pixabay Photo bycocoparisienne(写真=暮らし~のより引用)

 

怪我をした時に使ったガーゼを捨てたり、吐瀉物を片付けたり、ゴミ袋はあらゆる場面で役立つアイテムです。丈夫で破れにくいタイプをファーストエイドキットに入れてください。

おすすめファーストエイドキット5選

「もしもの時のためにファーストエイドキットを購入しよう」と思った時におすすめしたい市販品を紹介します。安い&便利なファーストエイドキットをチェックして、アウトドアや災害時に役立ててください。

①ドイター ファーストエイドキット

(写真=暮らし~のより引用)

 

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登山用リュックで世界的に有名なメーカー・ドイターが生み出したファーストエイドキットです。コンパクトサイズながらもマチつきで収納力バッチリなのが嬉しいポイント。5つのポケットがあり、中身を分類するのに役立ちます。

リュックの中に入れるだけでなく、吊り下げて固定することも可能です。シーンに合わせて携帯方法を変えたい場合に役立つファーストエイドキット と言えます。

②シェルトンズ ファーストエイドキット

(写真=暮らし~のより引用)

 

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防水機能が備わったポーチの中に、13種類の必要な道具が揃っています。水辺で使用する際にも安心して使えるのが魅力です。三角巾の使い方を解説した図面もあり、初心者でもファーストエイドキットを使いやすい工夫が凝らされています。

③白十字 救急セット ポータブル ポーチ付き

(写真=暮らし~のより引用)

 

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応急処置に必要な救急セットが揃ったコンパクトサイズのファーストエイドキットです。サイズは小さめですが、内部や側面にポケットがついているので高い収納力を誇ります。応急処置の知識が学べる小冊子付きです。

④OHKEY ファーストエイド キット

(写真=暮らし~のより引用)

 

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(写真=暮らし~のより引用)

 

包帯や傷用のテープなどの必要最低限のアイテムに加えて、ポイズンリムーバーを始めとしたプラスアルファも揃っている充実のファーストエイドキットです。あらゆる場面に備えたい、という時に役立つでしょう。

⑤エピオス ファーストエイドキット

(写真=暮らし~のより引用)

 

(写真=暮らし~のより引用)

 

セミハードタイプのケースを使用したファーストエイドキットは、耐久性の高さが魅力です。ウエストポーチとショルダーバッグ、2通りの持ち方ができます。暗い場所で反射するリフレクターがついているため、夜間も使用しやすいです。

ファーストエイドキットを準備しよう

思わぬ体調不良や怪我を負った時にファーストエイドキットがあると、冷静に対処しやすくなります。アウトドアではトラブルがつきものなので、もしもの場合に備えてファーストエイドキットを準備しておきましょう。

市販のファーストエイドキットを購入する際は、選び方のポイントを押さえることが大切です。また簡単な作り方で自作するのもおすすめ。必要最低限の中身を確認し、自分にぴったりなファーストエイドキットを作ってください。

文・kon_w/提供元・暮らし~の

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