デジタルネイティブのZ世代が臨む就職活動は一昔前とは違ってきているようです。株式会社TORIHADAが発表した「Z世代の就職活動におけるTikTokの活用や印象」に関する調査の結果を見てみましょう。

20代の約6割が「就職活動にTikTokを利用したことがある」と回答

Z世代の約9割がTikTokを活用している企業に就職活動で「好印象」【TORIHADA調べ】
(画像=20代の約6割が就職活動にTikTokを利用したことがあることがわかりました(「株式会社TORIHADA」調べ)、『オトナライフ』より 引用)

インフルエンサーを活用したショートムービーマーケティング事業を行う株式会社TORIHADAは、20代の男女400人を対象に「Z世代の就職活動におけるTikTok活用とTikTokを活用している企業に対してのイメージ調査」を実施。2024年10月10日にその結果を発表しました。

まずは、1つ目のテーマ「TikTokを活用した就職活動」について、TikTokを利用して就職活動に関する情報を集めたことがあるかどうか尋ねています。すると、57.1%が「はい」、42.9%が「いいえ」と回答しました。6割近くが就職活動にTikTokを利用していることから、20代にとってTikTokは就職活動に関する情報を集めるツールでもあることがうかがえます。

Z世代の約9割がTikTokを活用している企業に就職活動で「好印象」【TORIHADA調べ】
(画像=「TikTokで見たことがある就職活動関連コンテンツ」を尋ねる設問では、「面接対策やアドバイス」などのノウハウ系のコンテンツが上位にランクインしています(「株式会社TORIHADA」調べ),『オトナライフ』より 引用)

続いて、前項で「はい」と回答した人を対象に「TikTokで見たことがある就職活動関連コンテンツは何ですか?」と質問したところ、最も多かった回答は「面接対策やアドバイス」、次いで2位が「履歴書の書き方や自己PRのコツ」、3位が「就職活動の体験談や成功事例」、4位が「企業のオフィスツアーや働く様子」、5位が「キャリア相談やアドバイス」という結果に。

「面接対策やアドバイス」「履歴書の書き方や自己PRのコツ」などのノウハウ系のコンテンツが上位となっており、短い動画の中に具体的な例や実践的なアドバイスなどが盛り込まれ、ポイントを抑えた情報が役に立つと考えている20代が多いようです。

Z世代の87.9%がTikTokを活用している企業に対して「好意的」

Z世代の約9割がTikTokを活用している企業に就職活動で「好印象」【TORIHADA調べ】
(画像=「TikTokを活用している企業に対してのイメージ」を尋ねたところ、「非常に好意的」と「好意的」を合わせた87.9%が「好意的」だと回答しています(「株式会社TORIHADA」調べ),『オトナライフ』より 引用)

次に、2つ目のテーマ「TikTokを活用している企業に対してのイメージ」について、「TikTokで情報発信をしている企業に対して、どのような印象を持っていますか?」と質問したところ、30.3%が「非常に好意的」、57.9%が「好意的」、8.3%が「否定的」、3.5%が「非常に否定的」と回答しています。

「非常に好意的」と「好意的」を合わせた87.9%が好意的であるという結果から、Z世代が就職活動において抵抗なくTikTokを利用する傾向にあることがわかりました。

Z世代の約9割がTikTokを活用している企業に就職活動で「好印象」【TORIHADA調べ】
(画像=TikTokで情報発信している企業のイメージとして最も多く上がった回答は「若者向けのイメージが強い」というものでした(「株式会社TORIHADA」調べ),『オトナライフ』より 引用)

続けて、「TikTokで情報発信している企業について、どのようなイメージを抱きますか?」と具体的な意見を求めたところ、最も多かった回答は「若者向けのイメージが強い」、次いで2位が「トレンドに敏感」、3位が「親しみやすい」、4位が「安定性に欠ける」、5位が「透明性がある」などという結果となりました。

「安定性に欠ける」という意見も8.5%ほどあるものの、「若者向け」「トレンドに敏感」「親しみやすい」など好意的なイメージが多く、Z世代の就活生にとっても、企業側にとっても、TilkTokは有効なツールであるという印象を受けます。

今回の調査から、20代の男女は就職活動においてTikTokを積極的に利用する傾向があることがわかりました。企業側はこの結果を踏まえ、TikTokを効果的に活用することで良い人材に巡り会える確率をあげられるかもしれません。

※サムネイル画像(Image:BongkarnGraphic / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています

文・若林勇希/提供元・オトナライフ

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