遡ること2017年8月、北朝鮮がミサイルを米領グアムに向け発射する計画を発表した際、グアムで核攻撃に備えたマニュアルが市民に公開された。その中に、思いも寄らない意外な注意事項が記載されており、大きな話題を呼んだ。

■被曝後にコンディショナーを使うとヤバイ!

核戦争が起きたら“ヘアコンディショナー”は使用厳禁! 終末を生き延びる「11のマニュアル」
(画像=画像は「BigThink」より引用,『TOCANA』より 引用)

 北朝鮮からミサイルが発射された場合、すぐさま韓国に配備されているTHAAD、日本海に展開しているイージス艦、日本に配備されているPAC3から迎撃ミサイルが発射され、かなりの確率で撃墜されるものと想定されているが、グアムに着弾、深刻な核汚染を引き起こす可能性もゼロではない。

「グアム災害・緊急時対策室」が公開したマニュアル「FACT SHEET」によると、ミサイルが着弾した場合、まず何よりも屋内への退避が推奨されているが、屋外で被曝した場合の11項目からなるマニュアルも用意されている。いくつかご紹介しよう。

・失明の恐れがあるため、爆発を直視しない ・遮蔽物の裏に隠れる ・放射性物質の拡散を防ぐため、すぐに衣服を脱ぎ、ビニール袋で密閉し、人や動物から離れた場所に廃棄する ・可能であれば、大量の洗剤と水で体に付着した放射性物質を洗い流す。ただし、こすったり、引っ掻いたりしてはいけない ・シャンプー、石鹸、あるいは水で髪の毛を洗い流す。ただし、コンディショナーを使用してはいけない。

 おおむね賛同できる内容だが、1つ首をかしげたくなる注意書きがある。なぜ「コンディショナーを使用してはいけない」のだろうか? ちなみに、米政府の災害マニュアル「Ready.gov」でも、被曝後のコンディショナーの使用が禁じられている。緊急事態に髪の毛のキューティクルを気にする暇があるかどうか分からないが、普段の癖で洗髪後にコンディショナーを使ってしまうことはあるかもしれない。だが、それがどうして問題なのだろうか?