イングランド代表で2016年から2024年までアシスタントコーチを務めたスティーブ・ホランド氏が、J1リーグの横浜F・マリノスの新監督候補に浮上していると、UKや日本のメディアで報じられている。
前イングランド代表ガレス・サウスゲート監督(2016-2024)の右腕として知られるホランド氏は、若手からベテランまでの育成に豊富な実績を持ち、ユースチームからトップレベルまで一貫した指導力で評価されている。
ホランド氏の就任が決まれば、かつて日本で名声を築いたアーセン・ベンゲル氏(名古屋グランパス1995-1996)やトッテナム・ホットスパーのアンジェ・ポステコグルー監督(横浜FM2018-2021)に続くものになるかもしれない。
べンゲル氏は1995年から1996シーズン途中までJ1の名古屋を率いた時に、日本の文化や栄養管理を学んだようで、その経験が後にアーセナル監督時代(1996-2018)の成功に結びついたと語っている。
また、ポステコグルー監督も2019年に横浜FMを15年ぶりのJ1リーグ優勝へ導き、横浜やJリーグの歴史に大きな影響を残した人物である。また、ポステコグルー監督の後を引き継ぎ横浜を指揮(2021-2023)していたケヴィン・マスカット監督(上海海港足球倶楽部)も2022年にJ1優勝へと導き、名将の跡を継いでいる。
ホランド氏が横浜FMの監督に就任すれば、16年ぶりの監督復帰となる。過去にはクルー・アレクサンドラ(イングランド4部)やストーク・シティ(イングランド2部)、プレミアリーグのチェルシーなどで豊富な経験を積んでおり、戦術的な鋭さと冷静な指導で知られている。べンゲル氏やポステコグルー監督のように日本のサッカーシーンに新たな歴史を作る可能性は十分にありそうだ。
今2024/25シーズンの横浜FMは、昨2023/24シーズンの2位から大きく後退し、現在は12位と厳しい状況にある。クラブには未来を見据え、チーム再建への強力なリーダーが求められており、ホランド氏の決断に注目が集まっている。