厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は、米製薬会社イーライ・リリーが開発したアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ(ケサンラ)」の保険適用を承認しました。おおよそで年間308万円の費用がかかると言われていますが、高額療養費制度により患者の負担額は数万円程度となります。

この薬は原因物質を取り除き、認知症の進行を抑えるといわれています。日本国内で保険適用されるのはエーザイと米バイオジェンの「レカネマブ(レケンビ)」に続き2例目です。「レカネマブ」と同様に70歳以上の一般的な所得層の患者負担は年間14万4000円が上限となるため、現役世代の負担が一層重くなることが懸念されています。

参照:アルツハイマー新薬「レカネマブ」保険適用は武見厚労相から現役世代への死亡宣告か

認知症新薬「ドナネマブ」(商品名ケサンラ)日本イーライリリーHPより

50キログラムの患者に対して年間約308万円の費用が見込まれ、患者の負担額は数万円程度となります。高額療養費制度により患者の負担には上限が設けられます。