DAZN 写真:Getty Images

 インターネット動画配信サービス『DAZN』は、11月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合の日本代表戦(対インドネシア、中国)を独占配信。キャンペーン企画として無料開放を実施するものの、依然として地上波放送なしによる日本代表人気、サッカー人気の低下を心配する声は多いようだ。

 Jリーグや欧州サッカーなど、複数のサッカーコンテンツを配信しているDAZNは、2021年にアジアサッカー連盟(AFC)と2028年までの長期契約を締結。日本代表戦はこれまで主に民放やNHKで中継されていたが、DAZNとAFCの大型契約により、W杯最終予選のアウェイゲームをはじめ多くの試合がDAZN独占配信となっている。

 今回の北中米W杯アジア最終予選でも、9月開催のバーレーン戦や10月11日のサウジアラビア戦が地上波で放送されず。15日のオーストラリア戦はテレビ朝日系で生中継も、1-1と引き分けている。

 そんななか、DAZNは「100万回パスをつないでみんなで#(ハッシュタグ)代表戦みようぜ」という企画を実施。Xでのポストが累計100万回を超えたことにより、インドネシア戦、中国戦の「Fan Zone」が無料開放されることになっている。

 ネット上では、DAZN公式サイトから無料で視聴可能となったことを歓迎する声が挙がる一方で、「日本代表戦、地上波で放送してくれないのは辛い」「地上波の解説を聞きたいけど…」「地上波放送がないのは、日本代表人気を考えると厳しい」といった声が。地上波での放送がある「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の侍ジャパンと比較するファンも見受けられる。

 2024年2月14日に3年連続となる月額料金値上げを実施したほか、コンテンツ内に挟む広告の多さでも注目を集めているDAZN。無料開放を評価する声が多いだけに、今後さらなる日本代表人気、サッカー人気アップへの貢献が求められる。