ロス・アロイージ氏 写真:Getty Images

 かつてケビン・マスカット監督のもと、横浜F・マリノスのアシスタントコーチを務めていたロス・アロイージ氏に、Jリーグクラブが関心を寄せている模様。現在、中国1部・上海海港のコーチを務めているアロイージ氏本人が明かした。

 現在51歳のアロイージ氏は2008年に現役引退した後、母国オーストラリアの複数クラブでコーチを担当。2020年9月から2022年3月までアデレード・ユナイテッドのアシスタントコーチとして、FW指宿洋史やMFステファン・ムークらを指導していた。

 2022年4月からケビン・マスカット監督の右腕として横浜FMを支え、J1リーグ優勝を果たしたアロイージ氏。2023シーズン終了後、同監督とともに横浜FMから上海海港へ移ったが、新天地でもアシスタントコーチとしてチームを中国1部リーグ優勝を成し遂げている。

 オーストラリア1部リーグの公式サイトでは、11月13日にアロイージ氏へのインタビュー記事が掲載。これによると、同氏は「(横浜FMのアシスタントコーチ就任前に)マスカット監督から連絡を貰ったのと同じタイミングで、他のJリーグクラブから監督就任を打診された。ただ私はマスカット監督からの誘いに、迷うことなくイエスと答えたよ」と、2022年の出来事を告白。

 くわえて「上海にやってきた後にも、日本や韓国のクラブが私の招へいに関心を寄せている。だが、私は急いでいない。上海での仕事を気に入っているし、正しいタイミングで監督にならないといけない」とコメント。2024シーズン終了後のJリーグクラブ監督就任には否定的な姿勢を見せたが、将来日本で指揮を執る可能性は否定しなかった。

 オーストラリア人指導者では、アンジェ・ポステコグルー(現トッテナム・ホットスパー監督)が横浜FMでJ1優勝を成し遂げたほか、ピーター・クラモフスキー氏が清水エスパルス、モンテディオ山形、FC東京を率いている。日本、中国でリーグ優勝を成し遂げたアロイージ氏の今後にも注目が集まる。