ビジネスの場では言葉使いに気をつけないといけないシーンも多い。悲しいことに「悪気ない言葉を指摘されてしまった」という人も多いのではないだろうか。勘違いされやすい言葉として、ネット上では「なるほど」の使い方に注目が集まっていた。一体どのような意見が寄せられているのか、さっそく見ていこう。
「なるほど」は失礼と思われやすい!?
仕事中に上司やクライアントと話している最中に、つい「なるほど」と相槌を打ってしまう人は多いだろう。しかし「なるほど」という相槌を使うのは、マナー違反かどうかで賛否の声が上がっている。
例えば「そもそも『なるほど』は敬語じゃないから、目上の人に向けて使う言葉じゃないでしょ」と敬語の使い方としておかしいと指摘する人もいれば、「『なるほど』は『あなたはそう思うんですね』っていうニュアンスに思えて気分が良くないよね。上から目線の言葉だと思う」というように、言葉の与えるイメージに悪印象を持っている人もいるようだ。
また、最近では「なるほどですね」という相槌を打つ人も増えている。この使い方に対しても「上から目線にならないように、むりやり敬語にしてるのが気持ち悪い」「賢くない印象を与えちゃうよね」と嫌がる意見が多くみられた。ちなみに一部の辞書では「なるほど」は「目上の人に用いない」と書かれている場合もあるようだが、多くの辞書ではそこまで言及していないようだ。
別の言い換えは?
「なるほど」が嫌がられると分かっている場合、別の言い換えを考える必要があるだろう。多くの人が実践しているのは「おっしゃる通りですね」「わかります」「勉強になります」のよう。どれも「なるほど」と同じシーンで使える上、より丁寧な印象の言葉である。
一方で、「なるほど」と言われることに対して「気にしない」という意見の人も意外と多い。「言う時の表情が大切なので、本当に感心した感じで言われたら問題ない」「『なるほど、○○ってことですね!』のように、自分が理解したよってことを伝えられれば良いんじゃないかな」という声が寄せられていた。
つい使ってしまいがちな「なるほど」は、言い方や相手によってはネガティブに受け取られることも多いようだ。急な会話でも対応できるように、常日頃から「なるほど」に変わる言葉を練習しておいたほうがいいかもしれない。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
提供元・BCN+R
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