「060」は「FMC」サービスで使われていた
「060」番号はもともと、固定電話と携帯電話を融合した「FMC」(Fixed-Mobile Convergence)というサービスに割り当てられていた。しかしFMCはあまり普及せず、060番号は長らく使用されないままであった。総務省ではこれを携帯電話番号として利用できるように温存してきた。
今回、番号不足の懸念が高まったことで、いよいよ060を携帯電話の番号として開放する方針が打ち出され、総務省は既に規定の見直しを進めている。
今回の「060」番号の開放により、利用可能な携帯番号は約9000万件増加し、約3億6000万件に達するとされる。これは「今後しばらく番号不足に悩まされることなく、新規番号を円滑に利用できる環境が整う」ことを意味する。
携帯電話番号の歴史は、日本の通信需要の変遷とともに歩んできた。今後、私たちが新しいデバイスを手にする際、そこに「060」から始まる番号が割り当てられているかもしれない。
この取り組みは単に番号不足の問題解決だけでなく、私たちの生活の中に新たな利便性と選択肢をもたらすものであるといえるだろう。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)
■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。
提供元・BCN+R
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