小学生の頃に使っていた筆記用具といえば、「鉛筆」と答える人が多いだろう。今でも多くの小学生が鉛筆を使用しているが、実はその“濃さ”が変化しているという。一体どういうことなのか、詳しく見ていこう。
どうして小学生の鉛筆は「2B」が主流となったのか?
大人世代からすると、小学生の時に使っていた鉛筆は「HB」というイメージが強い。しかし、今どきの小学生は「2B」が主流になっているようだ。
ネット上でも「子供の学校指定の鉛筆が2Bでビックリした」「今の小学生って2Bが普通なの!? Bでも濃いイメージだったけど」といった驚きの声が上がっており、実際に2B鉛筆を指定または推奨している小学校も多い。
そもそも鉛筆の芯は、JIS規格によりHやBといった尺度で規定されている。芯が硬いほど色は薄く、柔らかいほど色が濃い。「HB」は「ハード・ブラック」の略字で、程よい硬さと濃さを併せ持つのが特徴。芯が柔らかいB、2Bは数字が上がっていくほど色が濃くなる。
昔よりも色が濃い「2B」が主流となった背景には、子どもたちの筆圧が関係しているようだ。硬くて薄い鉛筆は「手が疲れやすい」「薄くて字が読みづらい」ため、筆圧が弱い小学生は、柔らかく濃い鉛筆の方が滑らかでキレイな字が書けるという。
また「芯が柔らかい方が折れにくい」といった意見もあり、丈夫で使いやすいということも浸透した要因となっている。
他には「2Bの鉛筆は『とめ、はね、はらい』をしっかり書けるので、特に低学年には合っていると思う」という声もある。もちろん、子どもの筆圧加減や学年によって適した鉛筆の濃さは異なるだろう。しかし“小学生の鉛筆はHB”という認識は、アップデートした方が良いのかもしれない。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
提供元・BCN+R
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