横浜F・マリノスにはジョン・ハッチンソン監督の後任として、元チェルシー、イングランド代表ヘッドコーチのスティーブ・ホランド氏を招へいする可能性が報じられているが、一部からは異論が湧き起こっている。
現在54歳のホランド氏は、2011年からチェルシーのアシスタントコーチとしてジョゼ・モウリーニョやアントニオ・コンテといった名将を支え、UEFAチャンピオンズリーグやプレミアリーグ優勝を成し遂げたほか、2013年から2016年までU21イングランド代表を指揮。2016年以降はガレス・サウスゲート監督の右腕としてA代表を欧州選手権(EURO)優勝、FIFAワールドカップ・カタール大会ベスト8入りに貢献している。
同氏の去就については、『トークスポーツ』など複数の英メディアが横浜FM行きの可能性を報道。日本国内では、世界最高峰舞台で実績を残している大物のJリーグ参戦を期待する声が挙がっている。
しかし、オーストラリアのサッカー事情に精通しているジャーナリストのサシャ・ピサーニ氏は13日、Xでホランド氏に関する報道内容を引用した上で、「2025年にスペイン人が横浜FMの監督に就任すると、私は聞いている」と投稿。人物名こそ伏せたが、ホランド氏の日本行きが実現しない可能性を指摘した格好だ。
アンジェ・ポステコグルー(現トッテナム・ホットスパー指揮官)の招へい以降、監督人事でオーストラリア人路線を続けてきた横浜FM。今季はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で準優勝も、J1リーグでは2桁順位に低迷。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)でも、韓国1部・光州FC相手に7失点を喫するなど、守備の不安定さを露呈した。
なおハッチンソン現監督の去就を巡っては、中国メディア『mnsac』が11月11日に同国1部・北京国安行きの可能性を報道。記事で「ハッチンソンを招へいする場合は、違約金を支払う必要がない。中国サッカーに精通している」などと綴られているが、FC東京のピーター・クラモフスキー監督も北京国安の次期監督候補に含まれているという。