田嶋幸三会長 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今月21日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選シリア戦で5-0と勝利。放映権料つり上げにより、日本国内でテレビ放送、ネット中継がなかったことが話題を呼んでいるが、韓国メディアもこの問題に関心を寄せている。

 この試合では、シリアサッカー協会が放映権の販売をUAEの代理店に委託。UAEの代理店が放映権料をつり上げると、日本サッカー協会(JFA)との交渉は破談。試合開催2日前になって金額引き下げに応じたが、JFAは放映権購入の姿勢を崩さなかった。

 代表戦放送なしという異例の事態に、日本のファン・サポーターからは代理店に対する不満が噴出。JFAの強気な姿勢を支持する声も上がっている。またJFAは公式X(旧ツイッター)アカウントを通じて、シリア戦のテキスト速報を実施した。

 そんな中、韓国メディア『OSEN』は21日に「日本代表がどんなに良い戦いを見せていても、国内で代表戦を見ることができないという、ファン・サポーターにとっては笑えない事態が起こった」とリポート。「このところ好調だった日本代表のファンにとって、衝撃の出来事」と、日本ファン・サポーターの気持ちを察するとともに、JFAの対応や放送なしに至った背景を伝えている。

 なおJFAの田嶋幸三会長は、シリア戦の放送なしについて「放送できなかったのは申し訳ない」と、日本のファン・サポーターに謝罪。その上で「無理して金額をつり上げていくことをやって、放映権の相場が崩れていってしまうのが良いとは思っていない」と、代理店の対応を批判。要求額が数億円規模であったことを明かしている。