サッカー日本代表「森保ジャパン」のMF鎌田大地は、所属先のラツィオで出場機会が限定。12日のセリエA(イタリア1部)第12節ローマ戦(ローマダービー)を前に、現状に対する不満を漏らすとともに、自身の去就に言及した。
鎌田は今年夏、アイントラハト・フランクフルトからラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後はMFマテオ・ゲンドゥージの台頭もありリーグ戦全試合でベンチスタート。一部メディアが「MFルイス・アルベルトとプレースタイルが似ているので、ベンチ要員の運命にある」とも伝える中、今月7日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)フェイエノールト戦で先発出場したが、低調なパフォーマンスに終わった。
ラツィオの専門サイト『La Lazioriamo Noi』によると、鎌田は「正直なところ、ラツィオでこれほどプレー時間が少ないとは思っていませんでした」と複雑な思いを明かした上で、出場機会が限られている理由を以下のように分析したという。
「ルイス・アルベルトはレジェンドだし、マティアス・ベシーノやゲンドゥージのようなフィジカルに優れた選手を加えるのが、アルベルトをサポートするために重要なことだと理解しています」
その鎌田の去就については、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』が「鎌田はマウリツィオ・サッリ監督から与えられた出場機会の少なさに不満を抱いている」とした上で、2年間の契約期間延長オプションを行使せずに今季限りで退団する可能性を伝えている。
これについて選手本人は「契約の問題については、まだ決まっていないですね。もちろん、僕の最大の目標はワールドカップに出場することだし、ここに残るためにも、クラブと一緒に最善の解決策を見つけるつもりです。チームメイトやファンとの関係は良好ですが、それだけでは不十分です。ひとりのプロサッカー選手として、もっとコンスタントにプレーする必要があります」と、退団の可能性を示唆。
くわえて「残念ながら、来年1月のアジアカップには行けませんが、冬の期間もハードワークします」と、来年1月のAFCアジアカップ不参加を明言したという。