徳島ヴォルティスは13日開催のYBCルヴァンカップ1回戦で、AC長野パルセイロに1-5と大敗。試合後、吉田達磨監督の解任を求める声が挙がると同時に、FW柿谷曜一朗にも注目が集まっている。
昨季途中までスペイン人指導者のもとでポゼッションサッカーを培ってきた徳島だが、吉田監督のもとで迎えた今季は、開幕からリーグ戦3連敗。第3節ブラウブリッツ秋田戦では、選手に対して試合途中で「全部蹴れ」と指示を出したことが議論の対象となっていた。
すると長野戦では、18分にDF田向泰輝のオウンゴールで先制点を許すと、その後も次々と失点。前半アディショナルタイムにはFW坪井清志郎が一発退場となったこともあり、後半に1点を返すので精一杯だった。
また敵地まで駆けつけていた徳島サポーターは、ハーフタイムで横断幕を撤去するなど、試合途中で応援をボイコット。一部SNSユーザーによると、吉田監督は試合後、選手とともにサポーターへ挨拶をしたものの、柿谷をはじめ複数選手が足早にその場を去ったという。
柿谷と言えば、昨年8月6日のジェフユナイテッド市原・千葉後にゴール裏のサポーターと激しく意見交換をしたことが記憶に新しい。この一戦では、終盤まで3-1とリードしながらも、後半41分から8分間で2失点。土壇場で勝ち点2を失い、J3降格圏から抜け出せなかった。
するとホームスタジアムのゴール裏にいた一部サポーターから不満の声が噴出。そんな中でも、柿谷は身振り手振りを交えながら「やっていないヤツを探すな!やっている者同士で頑張れ、何だってできるって!」と熱く語るなど、サポーターに共闘を訴えていた。
この柿谷の熱弁を捉えた動画は、長野戦後に再びX(旧ツイッター)で拡散。「柿谷曜一朗頑張れ!、徳島ヴォルティス頑張れ!」「柿谷に期待しているぞ!」と前向きなメッセージが見られる一方で、「選手とサポーターの言い合いは好きじゃない」「自分たちのヒーローであるはずの選手に、こういうことを言わせる時点で恥ずかしいことをしているとサポーターは認識すべき」「サポーター偉そうだな」といった否定的な意見が噴出。長野戦ではなく、千葉戦後の様子であるだけに「なぜ去年の動画を再び投稿したのか?」「長野戦後にこの動画を投稿するあたりに、悪意感じる」といった指摘も見られる。
今季開幕から公式戦4連敗で、吉田監督解任論が湧き起こっている徳島。今月16日開催のJ2第4節・水戸ホーリーホック戦を前に、チームの立て直しが急務となっている。