閉店して3年後にようやく店舗内の什器や備品の撤去が行われたスーパーマーケットで大型冷蔵庫を動かしてみると、なんとそこにはミイラ化した遺体があった――。
■閉店したスーパーで発見されたミイラ化遺体
我々全員に例外なくやって来る臨終の時は、ぜひとも大過なく穏やかに迎えたいものだが、中には想像するのもはばかられる無残な最期もある。
2019年、米アイオワ州カウンシルブラフスにある3年前に閉店したスーパーマーケット内で、作業員チームが棚や什器の撤去作業を進めていたのだが、作業員の1人が大型冷蔵庫と壁の間に挟まっていた人間の遺体を発見した。
ミイラ化していた遺体のDNA鑑定により、遺体は2009年に行方不明になっていた地元住民のラリー・エリー・ムリーロ・モンカダであると特定された。
現場検証と捜査では事件性の兆候は発見できず、ラリーが冷蔵庫と壁の間の45センチほどの隙間に滑り込み、そこに閉じ込められたのだと解釈するよりほかになかった。
ラリーの家族によれば、ラリーは2009年の感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日に行方不明になった。抗うつ剤を服用した後に、猛吹雪の中、裸足で家を出て行った形跡があるという。
当時、ラリーはこのスーパーマーケットで働いており、その日は勤務シフトに入ってなかったにもかかわらず、ラリーの母親はきっと息子は吹雪の中を店に向かい、店内にいたのではないかとずっと考えていたのだが、それは事実であったことになる。
それにしても無残であったのは遺体の状況だ。
高さ約3.7メートルの陳列棚のある大型冷蔵庫なのだが、従業員は商品を陳列するために冷蔵庫の上にのぼることがあったことが、当時の店舗スタッフなどからの話でわかっている。
シミュレーションの結果、行方不明となった日にラリーはこの冷蔵庫の上から壁との間の隙間に頭から落ち、逆さまの体勢のまま息絶えたことが示唆されることになった。この冷蔵庫はファンの騒音が大きいことから、助けを呼ぶラリーの声がかき消され誰も気づかなかったのではないかと捜査官は考えている。
営業中であった7年間、ここにラリーの遺体が挟まっていたことはまさに衝撃の事実である。
このニュースが報じられると、当時の利用客たちからは確かに冷蔵庫の前でいつも腐った肉の匂いがしていたことや、店内のあまりにもひどい匂いで二度とこの店に行かなくなったことなど、当時を振り返る書き込みがSNSで相次いだ。
あまりにも酷い最期を迎えてしまった彼だが、発見から5年が経ち今はあの世でゆっくり平穏に過ごしていることを願いたいものである。
参考:「LADbible」、「Daily Star」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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