■温かくも切ないエピソード
取材に快く応じてくれたひいこさんは「定年退職した両親の様子見を兼ねて顔を見に、月に何度か実家に帰っているのですが、その際にコーヒーでも飲もうとキッチンに入ったときに発見しました」と、当時の様子を振り返っている。
こちらの光景をひと目見た瞬間、「幼い孫と遊ぶ母」や「小さい頃、母におもちゃをねだった自分自身」、さらには「誕生日に買ってもらったおもちゃ」や「おもちゃを片付けなくて叱られたエピソード」など、温かくもどこか切ない思い出の数々が蘇ってきたそうで、聞いている方も思わずほっこりしてしまう。
なお、こちらはひいこさんの娘、つまりひいこさんの母からすると孫のおもちゃで、ひいこさんは「母が孫のために買い与えたおもちゃの1つでした」とも補足している。
子供は成長するにつれ、かつて遊んでいたおもちゃから卒業してしまうもの。いつしか、ひいこさん家族も少しずつおもちゃの処分を始めたのだが、小さなおもちゃ類と「木のおうち」だけは捨てられず、実家にとっておいたそうだ。
「お役御免」と思われたおもちゃが思いがけぬ転生を果たした背景について、ひいこさんは「定年退職後、母はゆっくりとした時間がとれるようになり、料理本を読んで『新しいメニューを作ったりするのが楽しい』と言っていました」「いつも調味料は棚の中に閉まっていたのですが、そうした心境の変化から『孫が遊んでいた思い出のこえだちゃんを見える場所に置いて、自分の趣味になりつつある調味料を飾ってみよう』となったのではないかと思います」と、笑顔のコメントを寄せてくれた。
かつて自身や、我が子が夢中で遊んだおもちゃを発見した際はぜひ、ひいこさんの母のアイデアを参考に「新たな向き合い方」を考えてみてほしい。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
提供元・Sirabee
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