高齢化の進展により、老後の生活期間が長期化している。年金だけで生活できない場合は、貯金を取り崩して不足分を補う必要がある。貯金がない中高年が老後破産を避けるには、どのようなことに取り組めばよいのだろうか。
今回は、中高年が貯金ゼロから始める老後資金対策を3つ紹介する。
中高年の2割超は貯金ゼロ
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2022年)」によれば、二人以上世帯で「金融資産非保有」の割合は40代が26.1%、50代が24.4%となっている。中高年の2割超は貯金ゼロという状況だ。
老齢年金で生活費をカバーできるなら、貯金がなくても生活に支障はないだろう。しかし、十分な年金を受け取れない場合は、まとまった資金が必要になる。最悪の場合、老後破産の恐れがあるので要注意だ。
ここからは、貯金ゼロの中高年が老後資金を準備する方法について見ていこう。