アビスパ福岡所属FW山岸祐也は、今月2日に行われた天皇杯4回戦・栃木SC戦でダメ押しゴールをマーク。チームの勝利に大きく貢献した一方で、ゴール直後の主審に対する態度がネット上で話題に。比較対象として、今年5月の名古屋グランパス戦における鹿島アントラーズ所属FW鈴木優磨の行為が再びクローズアップされている。
山岸は3-2で迎えた延長後半12分、右サイドからのコーナーキックに打点の高いヘッドで合わせる。このヘディングシュートからゴールネットを揺らすと、同選手はすかさずペナルティエリア手前にいた主審に詰め寄り、仁王立ち。FWルキアンが喜びを爆発させながら山岸のもとへ駆け寄る中、主審はゆっくりと山岸らのもとから離れている。また栃木ボールのキックオフで再開されるまでの間、主審は山岸とコミュニケーションを取っていないほか、同選手にカードを提示しなかった。
この試合では前半44分、GK永石拓海がFW根本凌とペナルティエリア内で1対1に。根本が縦へドリブルを仕掛けた瞬間に右手を差し出すと、根本が転倒。永石の右手がボールに触れたようにも見えたが、主審は栃木にPKを与えていた。その他の場面でも、福岡所属選手が主審の判定に不満を溜めていたとみられる。
それだけにX(旧ツイッター)上で山岸のゴールシーンが拡散されると、主審に対する同選手の態度に理解を示すファンがいる。ただ一方で否定的な意見も上がっているほか、「鈴木優磨はあれだけ言われてこれは何も言われないのか」などと、JFA審判委員会での議論を求める声も沸き起こっている。
なお鈴木は、今年5月14日に行われた名古屋戦で前半12分にゴールネットを揺らしたものの、直前にファウルがあったとしてノーゴール判定に。ただ前半29分にコーナーキックに頭で合わせて先制点を奪うと、主審のもとに詰め寄って睨みつけていた。
また鈴木の行為については、日本サッカー協会(JFA)の扇谷健司審判委員長が「非常に大きな問題。レフェリーがしっかり対応しないといけない。ああいったことがピッチで行われるのはいけない。Jリーグをより良くしていく中では、あってはならない」と指摘。同選手の名指し批判を巡って、様々な意見が飛び交っていた。