遠藤航(写真左)とユルゲン・クロップ監督(写真右) 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」のMF遠藤航(リバプール)は、日本時間10日未明の国際親善試合ドイツ戦でフル出場。キャプテンとしてチームの勝利に貢献した一方、リバプール率いるユルゲン・クロップのドイツ代表監督就任待望論が沸き起こっている。

 遠藤はカタールW杯以来となるドイツ代表との再戦で、MF守田英正(スポルティングCP)とともにダブルボランチを形成。FW伊東純也(スタッド・ランス)、FW上田綺世(フェイエノールト)、FW浅野拓磨(VfLボーフム)、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)がゴールネットを揺らす中、攻守にわたり安定感抜群のパフォーマンスを発揮した。

 一方、ドイツ代表はカタールW杯でグループリーグ敗退に終わると、今年3月以降は5試合を戦って1勝1分3敗。ベルギー代表やポーランド代表相手に敗れると、自国開催の日本戦でもまさかの惨敗。現地ではハンジ・フリック監督への批判が相次いでいるほか、監督交代を求める声が上がっている。

 そんな中、元ブンデスリーガ審判員のマヌエル・グレフェ氏は、試合後にX(旧ツイッター)を更新。フリック監督の後任候補として、「他の監督を悪く言うつもりはない」と断った上で「経験、専門知識、そしてスター選手たちからも認められていること、さらに並外れた熱意を持つ指導者の中で、解決策となるのはクロップしかいない」と私見を述べている。

 なおクロップ氏はボルシア・ドルトムント時代にMF香川真司(現セレッソ大阪)を指導したほか、リバプールでは出場機会が少なかったMF南野拓実(現ASモナコ)を評価。先月には遠藤をリバプールに迎え入れている。

 また同クラブの専門サイト『Liverpool.com』によると、クロップ監督は2020年夏のプレシーズンツアーで行われたリバプール対シュツットガルトから遠藤に注目。南野に遠藤の特徴を聞いていたこともあわせて伝えていた。

 来年夏に自国開催のEURO2024(欧州選手権)を控えているドイツ代表。今月13日のフランス戦を前にフリック監督解任論が熱を帯びる中、現地では遠藤にとってネガティブな意見も飛び交っている。