伊藤洋輝 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、日本時間12日夜に行われた国際親善試合トルコ戦で4-2と勝利。この試合で解説を担当した代表OBの城彰二氏が、DF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)が1番手である左サイドバックの陣容や、DF森下龍矢(名古屋グランパス)の出場機会なしに言及している。

 日本代表の左サイドバックでは、昨年のカタールW杯までDF長友佑都(FC東京)がレギュラーを張っていた。しかし今年3月以降は長友が一度も招集されておらず、かわって伊藤が6試合中4試合で先発出場。ドイツ戦、トルコ戦ともに伊藤がフル出場した一方、森下は今回の欧州遠征で一度もピッチに立たなかった。

 辛口評価で有名な城氏は、トルコ戦後に自身のYouTubeチャンネルを更新。「左サイドバックで森下を使ってほしいなと思っていたけど、ゴールキーパーの中村航輔にアクシデントがあって、1枚替えざるを得なかった。そこの判断で最後出なかったのかなという印象」とコメント。前半アディショナルタイムに中村が負傷退場したことが、森保一監督のプランに影響を与えたとの見方を示している。

 その上で同氏は、日本代表がさらにレベルアップするために必要なこととして「左サイドバックの充実」を挙げると、「左サイドバックに関しては、伊藤洋輝がいて、中山雄太が帰って来て、そこに森下が入って。まだ伸びしろがたくさんあるし、(サイドバックの選手層が厚くなれば)もっと強い内容で戦えるんじゃないかなと」とコメント。カタールW杯前に負傷離脱したDF中山雄太(ハダースフィールド・タウンFC)の存在を指摘している。

 なお城氏はドイツ戦の試合中にも「日本代表の課題は、伊藤洋輝のところ。左サイドバック」と指摘。「三笘薫(ブライトン)との連携だけど、相手からかなり警戒されると、なかなか崩しにくい。守備のポジショニングのとり方では、三笘が下がらなければならない。そこの部分の連動を上げられると、もっと良くなる」と語っていただけに、伊藤を絶対的なレギュラーとは見なしていないようだ。