サッカー日本代表「森保ジャパン」は、来年1月開幕のAFCアジアカップ2023でインドネシア代表と対戦する。そのインドネシア代表率いる韓国人のシン・テヨン監督が、アジアカップでの戦いを展望。日本のグループリーグ突破が予想される中、番狂わせを予告した。
DFプラタマ・アルハン(東京ヴェルディ)らを擁するインドネシアは、今年9月の国際Aマッチでトルクメニスタンを下すと、先月に行われた北中米W杯アジア1次予選では、ブルネイ相手に2試合合計12-0と圧勝。今月開幕の2次予選では、イラク、フィリピン、ベトナムと対戦する。
一方、アジアカップのグループリーグでもイラク、ベトナムと同居したほか、優勝候補の日本とも激突。インドネシア以外の3か国がカタールW杯アジア最終予選まで勝ち上がったこともあり、インドネシアの苦戦が予想されている。
そんな中、シン・テヨン監督は韓国のサッカー専門メディア『ベストイレブン』のインタビューに応じた際、アジアカップでの戦いを展望。「アジアカップ(のグループリーグ)では日本やイラク、ベトナムと対戦するが、FIFAランキングを見れば一番下の順位だ。この3か国との戦いで難しい部分が多いが、それでもベスト16入りを目標に掲げている。グループリーグを突破する確率は50%と考えている」と分析している。
ただ一方で、インドネシア代表はアジアカップや北中米W杯予選を前に「帰化戦略」を実施。オランダDFジェイ・イツェス(イタリア2部ヴェネツィア)や元U21スペイン代表DFジョルディ・アマト(マレーシア1部ジョホール)が同国代表を選択したほか、サンプドリア所属GKエミル・アウデロなど欧州でプレーする複数選手の帰化も噂されている。
それだけにシン・テヨン監督は「帰化選手はかなりチームに馴染んでいる。既存の選手はプレーレベルの問題ではなく、メンタリティーでも欠点を抱えていた。その欠点を帰化選手が補ってくれるので、以前よりもかなり怖いチームになったと思う。昔の代表チームとは違う姿を見せないといけない。アジアカップで波乱を起こすかもしれない」と自信を覗かせている。