世界中のジャーナリストや業界関係者の投票で部門別で注目に値する時計を選出するGPHG(ジュネーヴ・ウオッチメイキング・グランプリ)。時計界のアカデミー賞と称されるイベントに、ブルガリの“オクト ローマ ストライキング パピヨン トゥールビヨン”がノミネートされた。本作は2023年の新作として発表されたモデルで、1884年にローマで創業し、イタリアを象徴するアイコンとして名声を集めるブルガリが、ウオッチメイキングにおいて卓越性を物語るタイムピースだ。

【ブリガリの傑作が時計界のアカデミー賞にノミネーション】イノベーションとスタイルを表現、“オクト ローマ ストライキング パピヨン トゥールビヨン”に注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より 引用)

ブルガリが考えるオートオルロジュリーの世界を限りなくモダンな形で表現したという“オクト ローマ ストライキング パピヨン トゥールビヨン”は、緩やかなカーブを描く“オクト ローマ”ケース内部のスペースにより、技術的傑作と言えるトゥールビヨンを実現。時計職人たちが作り出したトゥールビヨンキャリバーの精巧な動きをすべて鑑賞することができるよう、ミドルケース全体がスケルトン仕様となっている。

鮮やかなグリーンカラーを纏った独創的な複雑機構は、2本の針が交互に時を指し、1本目の針が60分に到達すると夜光性の白いダブルチップが時を告知。その間、反対の2本目の針は静止し計時はせず、60分が経過すると舞台が転換するかのような切り替わりが行われ、時刻を指していた針が移動しもう一方の針が垂直の位置に戻る。また、正午になるとウィンドウが時を表示し分表示は0から60までの目盛りが記された半円番により表示される。コンテンポラリーで都会的なデザインのチタン製ケースに収められ展開する動作は、見る人を一瞬で惹きつける魅力を放つ。

創造力をかき立てる複雑な動きは非常にエッジが効いており、“時間を(脱)構築するという慣習に立ち向かう”という革新的なヴィジョンを体現したタイムピースといえそうだ。

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