動物園のスタッフがトラが靴をくわえているのに気づき辺りを調べてみると、無残にも貪り食われた人間の遺体が発見された――。

■動物園のトラに食い殺された遺体が見つかる

 日本の動物園でも飼育員らが大型肉食獣に襲われる事故が起きているが、悲劇はパキスタンでも起きている。身元不明の人物の食い散らかされた遺体が発見されたのだ。

 パキスタン東部パンジャブ州バハワルプル市にあるシェルバーグ動物園のトラの囲いの中で身元不明の男性の酷く毀損した遺体が発見された。

【悲劇】トラの口に靴が入っているのを発見 → 食べかけの動物園来園者の遺体がトラの檻の中で発見される…
(画像=「Daily Star」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 シェルバーグ動物園のスタッフが3頭のトラのうちの1頭が靴をくわえているのを発見した後、不可解に思いエリア内を調べてみると、その靴の持ち主である遺体が発見されたのである。

 被害者の身元はまだわかっておらず、遺体の残骸を引き取りたいと名乗り出た家族もいない。この直後に動物園はいったん閉鎖されることになった。

 動物園職員のアリ・ウスマン・ブカイル氏は「AFP」に対し「男性がどのようにして侵入したのかを解明するため、現在動物園は閉鎖している。解剖報告書は公表されていないが、囲いから集められた証拠は、男性がトラに襲われたときに生きていたことを示している」と語った。

「トラたちは男性を攻撃するために巣穴から出たのではなく、男性が檻の中に入り込んだのです。セキュリティ上の欠陥が見つかった場合は、対処させていただきます。必要があれば、民間の警備員を雇います」(ブカイル氏)

【悲劇】トラの口に靴が入っているのを発見 → 食べかけの動物園来園者の遺体がトラの檻の中で発見される…
(画像=「The Sun」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 救急隊は遺体は“数時間”そこにあったように見えたという。

「解剖報告書は公表されていないが、収容所から集められた証拠は、トラに襲われたときに彼が生きていたことを示しています」(ブカイル氏)

 この悲惨な死は地元社会に衝撃を与えた。 ある地方自治体当局者は現在、動物園の職員全員の身元が特定されたことを認めており、遺体の人物が誰なのかさらに謎が深まっている。

 当局者のザヒール・アンワル氏は「良識ある人」なら大型肉食獣の巣窟に自ら入り込むはずはないと主張し、この人物を「狂人」と呼んでいる。あるいはアルコールや薬物の影響だったのだろうか。

 遺体発見時に巣穴にいた3頭のトラは、証拠収集の間、より狭い区画に移動させられている。

 この動物園は1942年に旧バハーワルプル州の統治王家によって建設され、大人の入場料は14ペンスである。ちなみにパキスタンの動物園は概して劣悪な状態にあり、動物福祉を無視しているとして頻繁に非難されている。

【悲劇】トラの口に靴が入っているのを発見 → 食べかけの動物園来園者の遺体がトラの檻の中で発見される…
(画像=「The Sun」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 かつて中国の動物園ではフェンスに登った男性がトラの群れの犠牲になる事件が起きている。この観光客は入場料の支払いを逃れるために不法侵入した後、妻と子の目の前でトラに襲われて死亡したのだ。

 今回の男性が何の目的で柵の中に入ったのかわからないが、生きている状態から噛み殺されたのだとすればきわめて悲惨な死亡事故である。安全対策の徹底が求められることは言うまでもない。

参考:「Daily Star」、「The Sun」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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