メルセデス・ベンツが4ドアクーペのCLAとステーションワゴンのCLAシューティングブレークの最強バージョン「メルセデスAMG CLA45 S 4MATIC+」を商品改良。エクステリアデザインの刷新や機能装備のバージョンアップなどを実施。パワートレインは421ps/500Nmを発生する2リットル直4ターボエンジンを踏襲
メルセデス・ベンツ日本は2023年10月30日、スタイリッシュな4ドアクーペのCLAとステーションワゴンのCLAシューティングブレークの最強バージョン「メルセデスAMG CLA45 S 4MATIC+」の商品改良を実施し、同日より発売した。
車両価格は以下の通り。
メルセデスAMG CLA45 S 4MATIC+:1044万円
メルセデスAMG CLA45 S 4MATIC+シューティングブレーク:1057万円
今回の改良は、エクステリアの刷新や機能装備のバージョンアップなどを実施して、ハイパフォーマンスなスタイリッシュクーペ&ステーションワゴンとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。
まずデザイン面では、“Sensual Purity(官能的純粋)”という近年のメルセデス・ベンツの基本思想に基づきながら、アグレッシブさをより強調したことがトピックだ。フロントマスクは縦ルーバーをあしらったAMG専用フロントグリルを配備。合わせて、マルチビームLEDヘッドライトのデザインをよりシャープな造形に変更する。ボンネットエンブレムも新デザインに切り替えた。一方でリアビューは、スポーティかつ安定感のある新デザインのディフューザーや、シャープな造形のコンビネーションランプなどを組み込んで、いっそう印象的な後ろ姿を演出。足もとには新デザインの鍛造19インチAMGアルミホイール(RSZ)と255/35R19タイヤを組み込んだ。ボディカラーについては、新色としてハイパーブルー、スペクトラルブルー、ローズゴールドを追加設定している。
インテリアに関しては、インストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、代わってワイドスクリーンディスプレイを配置したダッシュボードや、ジェットエンジンのタービンを思わせる印象的な造形でアレンジした5つの円形エアアウトレットなどを踏襲したうえで、ナッパレザー巻き3本ツインスポークの新世代ステアリングホイールを採用。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能も組み込んだ。また、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを装備。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくてもドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上する。さらに、センターコンソールに設けていたタッチパッドを廃止し、よりすっきりとしたコクピットに仕立てた。シートについては、レザー表皮のスポーツシートを標準で、AMGパフォーマンスシートをオプションで設定している。
装備面では、最新の対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」の搭載が訴求点。自然対話式音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロールや各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応する。また、メルセデス・ベンツの最新世代のナビゲーションシステムとMBUX AR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションを搭載。従来は目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、新世代ではそれに加えて車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。一方、安全性を高めるアイテムとしてフロントグリル、左右のドアミラー、リアライセンスプレート上方に4つの広角・高解像度カメラを備え、合成処理された周囲の状況をモニターに表示する「360°カメラシステム」を標準装備。さらに、快適性を高めるアイテムとしてブルメスター社と共同開発した2つのFrontBassスピーカーを含む13個のハイパフォーマンススピーカーと9チャンネルのアンプなどで構成するBurmesterサラウンドサウンドシステムを標準で組み込んだ。
パワートレインは基本的に従来と共通で、M139型1991cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力421ps/6750rpm、最大トルク500Nm/5000~5250rpm)+8速AMGスピードシフトDCTを搭載。駆動機構には走行状況またはドライバーの意思に応じて前後トルクを100:0~50:50で配分し、さらにリアディファレンシャルに電子制御式の多板クラッチを2つ備えてそれぞれを左右のドライブシャフトに接続して左右トルクを可変配分するAMG TORQUE CONTROLを組み込んだ、電子制御4輪駆動システムのAMG 4MATIC+を採用する。また、ドライブモードには滑りやすい路面のための「Slippery」、快適性と燃費重視の「Comfort」、スポーティな「Sport」「Sport+」、様々なパラメーターを個別に設定できる「Individual」などが選択できるAMGダイナミックセレクトを配備した。
文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER
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