実は、自民党総裁選挙の中でもっとも期待していたのは、斎藤健・経産大臣とその政策でした。
自民党内きっての改革派で、農水大臣時代に進めてきた農政改革の功績は大きく、農政を考える時にいつも参考にさせていただいていたし。
ピンチヒッターとして登板した法務大臣のときは、難しい入管法改正の答弁をほぼ完璧に乗り切り、総理に傷を負わせることなく可決に導いたのも、斎藤大臣の手腕だったと思います。
党内の若手・中堅からの声望もあり、「裏金問題」に本当に怒っていた方なだけあって、どのような自民党内改革、そして政策集を発表されるのか。
極めて強いその議論力で、総裁選の公開討論をどのようにリードしていくのか、本当に楽しみにしていました。残念無念です。
齋藤経産相 立候補断念 自民党総裁選
齋藤氏は11日夜、経済産業省で記者団に対し「総裁選の戦いから撤兵する」と述べ、立候補を断念することを明らかにしました。
そのうえで「わが陣営は志高く、捨て身の覚悟で集結した仲間ばかりだったので、大変誇りに思っている。結果は大変残念だったが、大きなものを得ることができたのではないか」と述べました。
出馬されずに撤兵とのことですが、仮に出馬をされたとすればどのような政策集を発表するつもりだったのか、得ることができた「大きなもの」とは何だったのか。
ぜひ後学のために公開してほしいなと願うものです。他党の人間ですけど。
いよいよ明日12日から総裁選スタート。さて、どのような展開が待っているのか。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年9月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。