■「予て」の意味は…

「予て」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。

[副]《の一語化》
①以前から。前から。前もって。かねがね。名詞的にも用いる。
例:「予て聞いていたとおり」「予て(から)の望み」「予てより予期していたことだ」

②以前に。前に。かつて。
例:「予て敬之進と一緒に飲んだところ」〈藤村・破戒〉[連語]《動詞「か(兼)ぬ」の連用形+接続助詞「て」》…前から。…前に。多く日数を表す語を受けて、副助詞的に用いる。
「二、三日予て、空晴れ」〈大鏡・道長上〉


また、「かねて」は、「兼ねて」と表現されることも。しかし、「兼ねて」は、「ふたつ以上のものをあわせる」という意味も持つため、意味が混同しないように、ビジネスシーンでは「予て」、もしくはひらがなでの表記が推奨されています。