日本製鉄は18日、1901年設立のUSスチールとの間で買収が合意に至ったと発表した。12月5日の終値に40%のプレミア価格を加えた一株55ドルで全株取得する計画で、140億ドルを超える大型買収になる。買収の実行は、USスチールの株主総会や関係当局で承認が得られることを前提に進めるとしている。

同じくペンシルベニア選出のボブ・ケイシー上院議員(民主党)は声明で、USスチールは「アメリカのオーナーシップ」に置くべきと主張。「最初の報道では、これはペンシルベニアとその労働者たちにとって悪い取引のようだ」「何世代にもわたりペンシルベニアの家族を支えてきた鉄鋼労働者や労働組合の働き、州への長期的な投資、アメリカの産業界におけるリーダーシップに何を意味するのか懸念している」と警戒感を示した。