保守色の強い言動が、国際的に摩擦を引き起こさないか、朝日新聞などリベラル系メディアの執拗な批判の標的にならないか、市場の信頼を損ねるような発言に封印できるかなど不安は残ったままだった。
とくに、金利引き上げを馬鹿呼ばわりした発言はよろしくかなかった。こういうトンデモ発言しては、市場の信頼は得られない。推薦人に13人もの裏金議員がいるのもよくなかった。また、高市早苗さんは、決選投票を前にした演説で痛恨の失敗をした。
高市早苗さんは岸田さんへの御礼とか平板に終始し、公明党との連立政権成立から25年たって成果を上げたと言ったあたりで時間超過のメモを入れられ、「これで終了です」とつぶやき、画面を見てなかったので、一瞬、自公連立解消宣言かと驚いたが、「これからも」とつないだものの、公明党との協力についてのまとめの述語がないまま、そのまま、全体の結びの言葉になってしまった。
今後も自公連立でしっかり進めていくという趣旨を言おうとしたらしいのだが、分かりにくい終わり方になって、一瞬どういう趣旨なのだろうかと戸惑った。
初の女性総理を実現することの意義とか高揚感もなく大失敗の演説だった。