生後2カ月の赤ちゃんにキスをしたら……

赤ちゃんが生まれて幸せいっぱいの日々から一転、最愛のわが子を失った挙げ句、パートナーに暴力をふるって逮捕された男性のニュースが話題になった。彼の悲劇の始まり……それは「キス」。いったい男性の身に何が起きたのか、順を追って説明しよう。

カール・マクラーレンは2012年、自身が口唇ヘルペスにかかっていることに気づかず生後2ヵ月の息子、カイデンにキスをした。不幸なことにそのキスで、カイデンはヘルペスに感染。6週間に及ぶ過酷な闘病生活を送ったのち、多臓器不全でその短い生涯を終えた。

カールは、生命維持装置を外されたカイデンの亡骸を前にしても、その死を受け入れることがなかなかできなかったという。

自分自身を責め続けたカール。新聞やテレビなどのメディアでこの悲しい事故が報道されることに耐え切れなくなった彼は、ついに酒とドラッグに溺れるようになった。

パートナーのマリーは、辛抱強くカールのそばで支え続けていたという。しかしマリーは、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンの間も大量の酒を飲み続ける彼に、とうとう愛想をつかした。

こうして2022年初め、カールとマリーの12年に及ぶパートナーシップは解消されることとなったのだ。

しかし、物語はこれで終わらなかった。2022年5月11日、カールはマリーの家へ不法侵入。2階の寝室で休んでいた彼女に暴行を働いたのだ。

カールは片方の手でマリーの髪をつかんで押さえつけ、もう片方の手で彼女を殴った。殴りながら彼女が「他の男性と一緒にいること」を非難し続けたという。

執拗に暴行を繰り返したカールは、マリーに「おまえから子供たちを取り上げてやる」と捨てぜりふをはき、彼女の家を後にした。マリーは警察に通報。しかし、警察の到着を待っている間、なんとカールは再び彼女のもとにやってきたのだ!

カールは強いアルコール臭を漂わせながら、マリーに謝罪。ほどなく駆け付けた警官に逮捕された。