ブンデスリーガのVfLボーフムは、今2024/25シーズンクラブ史の中でも不調なスタートを切り、第10節までの時点で勝ち点はわずか2と最下位に沈んでいるが、現地11月9日バイエル・レバークーゼン戦(1-1)では新たに就任したディーター・ヘッキング監督指揮のもと気迫を見せた。
18分にレバークーゼンに先制ゴールを許し、そのまま試合終了かと思われた89分にボーフム所属のMF三好康児が相手ゴールキーパーを巧妙にかわし、劇的な同点ゴール。この一撃でボーフムは1-1の引き分けに持ち込み、スタジアム全体が歓喜に包まれた。しかし、この三好のゴールに「くだらないゴール」という表現がつけられ、対戦相手であるレバークーゼン側から不満の声が上がった。
レバークーゼンのGKルーカス・フラデツキーが「1点差ではこうしたくだらないゴールを許してしまう可能性がある」と嘆いたのだ。その背景には、三好のシュートが守備陣のクリアミスによって生まれたものであり、フラデツキーにとってはまさに「くだらない」形での失点となったことがあった。さらにレバークーゼンが追加点を奪えず、試合を締めくくれなかったことに対する苛立ちもあったと考えられる。
ボーフムにとってはこのゴールがシーズンの転換点となる可能性がある一方で、4位につけるレバークーゼンにとっては最下位相手に勝ち点を取りこぼす痛恨のドローであり、首位バイエルン・ミュンヘンとの差をさらに広げられる結果となった。レバークーゼンは、シュート数や支配率では勝っていたものの、ここ数試合で見られる決定力不足がこの試合でも表面化してしまったようだ。