3つ目は環境面。青森県は雪国として知られているため、冬場はグランドに雪が積もることが日常茶飯事である。しかし、同校はそんな中でもグランドでトレーニングを行っているため、滑るピッチや不安定な足場の中でのプレーが求められる上に極寒での練習でメンタル面も鍛えらる。
「アンダーアーマー」や「JAL」といった大手企業もスポンサーとしてバックアップしており、トレーニングルームなどの施設も充実。そこでのトレーニングが青森山田の特徴でもあるフィジカル面の強化に繋がっているのだろう。なお、2021年に在籍した選手によると、スターティングメンバ―に選出される基準にベンチプレスを90kg以上挙上できることが設定されているようだ。さらに、同校はドクターと提携もしており、強豪校にふさわしい環境が整っていると言える。
4つ目は規則や決まり事の徹底だ。サッカーの戦術面においても「攻守の切り替えや球際の強さなど、基本的なこと」を徹底的に行うことをコンセプトにしている青森山田。寮の規則もしっかり定められており、中には「練習よりも私生活が厳しい」と感じる者もいるとのこと。また、サッカー部を引退するまで、インスタグラムやXなどのSNSの使用も制限されているという。そのため、選手権大会が終了後や卒業後に同校の選手がSNSを開始することが恒例となっている。
28年連続で選手権大会に出場する青森山田。昨年度の第102回大会では王者に輝いているが、連覇を達成することはできるだろうか。