堂安律 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」のMF堂安律(SCフライブルク)は、16日開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選ミャンマー戦でフル出場。ガンバ大阪時代のホーム・パナソニックスタジアム吹田で1ゴールをマークしたが、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は同選手に厳しい評価を下している。

 カタールW杯のドイツ戦とスペイン戦で、いずれも途中出場から同点ゴールを決めた堂安。大舞台で結果を残したが、今年3月以降も右サイドでFW伊東純也(スタッド・ランス)の控えに甘んじていた。また先月のカナダ戦とチュニジア戦ではメンバー外。今年8月に親知らずを抜歯して以降、コンディション不良に悩まされていた。

 しかし今月のW杯予選2試合で再び招集されると、ミャンマー戦でスタメン出場。背番号「10」のユニフォームを着てピッチに立ち、右サイドが積極的にペナルティエリアに侵入する動きを繰り返すと、前半アディショナルタイムにFW上田綺世(フェイエノールト)の追加点をアシスト。4-0で迎えた86分には、MF守田英正(スポルティングCP)の浮き球のパスに反応。ペナルティエリアでコントロールすると、最後は左足で相手GKの股を抜くシュートからゴールネットを揺らした。

 1ゴール1アシストと結果を残した堂安だが、闘莉王氏は同選手の欠点を指摘。自身のYouTubeチャンネルにおけるミャンマー戦配信で、視聴者からの「堂安の課題は?」という質問に対して、以下のようなコメントを残している。

 「自分にとって良いプレーに持っていくというのは大事。でもすべてがそれじゃない。皆(チームメイト)が自分(のプレー)に合わせるのではなく、自分のプレースタイルを皆に合わせることも必要。それができない」

 「自分のプレーがはまった時はうまくいくけど、はまらなかった時には逆にチーム全体のリズムが崩れる。自分だけじゃない。時には皆の勢いを活かすプレーが必要。自分のやりたいことばかりになって、チームの邪魔になる時がある」