『週刊新潮』のニュースサイト『デイリー新潮』で性加害疑惑が報じられたFW伊東純也(スタッド・ランス)は、AFCアジアカップ準々決勝イラン戦の前日(2月2日)に日本代表から離脱。ネット上で同選手を擁護する意見が多く見られる現状に対して、『幻冬舎』の編集者である箕輪厚介氏が警鐘を鳴らした。
デイリー新潮の報道によると、伊東は昨年6月21日に大阪府内のホテルで女性に酒を飲ませ、同意なく性的行為に及んだとのこと。すでに女性側は刑事告訴しているが、選手側も2月1日に虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出するなど、全面対決の様相を呈している。
また虚偽告訴の段階であり真偽不明にもかかわらず、SNS上では女性側や週刊誌側に対する批判が相次いでいるほか、メディアを通じて垣間見えた伊東の一面をもとに同選手を擁護するファン・サポーターも多い。
そんな中、箕輪氏は今月はじめに元日本代表DF西大伍(いわてグルージャ盛岡)と対談。4日夜に西のYouTubeチャンネルで動画が公開されているが、この対談において箕輪氏は“伊東純也擁護論”に一石を投じている。
同氏は「こんなこと言ったらサッカーファンに嫌われるかもしれない」と前置きした上で、「日本代表のファンは、すごくアイドルを応援するみたいになっているなと思っている。良い意味でそのようなファンを作っているのは、日本代表のドキュメンタリー(日本サッカー協会公式YouTubeチャンネルでアップされる『Team Cam』)」
「それで各々の人間性が垣間見えるから、(ファン・サポーターは)『こんなイケメンでサッカーうまくて、身体も格好良いのに、みんなすごく人間ができている。こんな人たちが裏で女の子と飲み会するはずがない』と思っている。ただそれはそこを切り取っているだけだから」と、日本代表のファン・サポーターの心理を分析。
今回の報道を受けて、ネット上で「伊東選手が飲み会行くはずがない」「あんな陰キャラの人が、初対面の女性とそんな話すわけがない」という声が多いことに対して、「そういった声は、逆に伊東選手にとってもしんどいと思う。『飲み会くらい行くわ』と。アスリートにまで清廉潔白を求め始めたら、世の中つまらなくなると思う」
「(ファン・サポーターが)勝手に幻想抱いたり、『そんなはずじゃない』とか思われると、『そんなことはないよ』って若い選手のためにも言っておきたい。勝手に期待値を上げられて、『合コンしているんだ…』とか思われただけでショックとか」と私見を述べると、西もひとりのサッカー選手という立場で「サッカー選手を皆さんどう思っているのか分からないですけど、ここまで綺麗なものではない」と頷いた。