## 170年の時を経て明らかになった真実 170年の時を経て、近年の発見により、フランクリン探検隊の最後の数ヶ月間がいかに絶望的な状況であったかが明らかになってきた。「この発見は、フランクリン探検隊の隊員たちが、本来であれば忌み嫌うべき行為をせざるを得ないほど、追い詰められていたことを示している」と、研究論文の共著者であるロバート・パーク氏は語る。
イヌイットたちは、フランクリン探検隊の生存者が人肉食に頼っているのを目撃したと報告していたが、19世紀のヨーロッパ人探検家たちは、彼らの証言を退けていた。しかし、DNA鑑定と法医学的分析により、イヌイットの証言が真実であったことが証明されたのだ。
探検隊の船であるエレバスとテラーは、それぞれ2014年と2016年に、北極海の氷の下から良好な状態で発見された。しかし、船が発見された場所は、隊員たちが船を放棄したとされる場所からはるかに南に位置しており、氷が移動したか、あるいは船が後に再び航行を試みた可能性を示唆している。
これらの発見は、探検隊の最後の数日間を浮き彫りにしたが、なぜこのような悲劇が起こったのか、なぜ隊員たちは人肉食に頼らなければならなかったのかなど、多くの謎が残されている。
フィッツジェームス船長の遺骨の発見は、さらなる身元特定の始まりとなる可能性がある。研究チームは、北極圏で発見された遺体の身元を特定するため、他の隊員のDNAサンプルの提供を呼びかけている。
氷の中に閉じ込められ、生き延びるために壮絶な闘いを強いられた隊員たちの遺骨は、1世紀以上にわたって語り継がれてきた物語の真実を突きつけている。
研究者たちは論文の中で、「真実は小説よりも奇なりであり、学ぶべきことはまだたくさんある」と述べている。
フィッツジェームス船長の遺骨は、身元不明の他の隊員たちとともに、キングウィリアム島のケルンに埋葬された。そこには、未知の海へ挑んだ彼らの勇気と、その野心が招いた悲劇を伝える銘板が、今も静かに佇んでいる。
提供元・TOCANA
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